No.20 「1985年生まれの名品たち。」New Balance M1300

No.20 「1985年生まれの名品たち。」New Balance M1300

BACK TO 1985|
イマに続く1985年の40のコト。

RAGTAG 40th

2025.10.27

1985年に生まれて、現在もその輝きの失せない名品を、RAGTAGのスタッフがご紹介。
今回はNew Balance M1300について。

text : サイト運営チーム マネージャー SAMPEI
photo : TAWARA(magNese) / edit : Yukihisa Takei(HIGHVISION)

SAMPEI

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SAMPEI

サイト運営チーム / マネージャー

ファッションも食べることも大好きで、Google Mapの「行ってみたい」リストには1,000件を超えるお店のピンが立っている。 ファッションに関しては収集癖があり、New Balanceやpatagoniaのバギーズショーツなどを集めている。 シンプルながらも一癖あるアイテムを着用しがちで、気になったものはまず試してみるタイプ。

index

    New Balanceの名品 “M1300” とは?

    New Balance M1300

     

    1985年に登場した “M1300” は、[ニューバランス]の歴史を語るうえで欠かせない一足です。発売当時の価格は130ドル。その時代のスニーカーとしてはかなり高額だったのですが、履いた瞬間に「これは違う」と感じた人が多かったそうです。

     

    代表的なものとしては、あのラルフ・ローレンが「雲の上を歩いているようだ」と評した逸話が残っているほど。スニーカーを“クラフト”として語るきっかけになったモデルとも言われています。

     

    さらに、当時の広告もかなりインパクトがありました。

    Mortgage the House.(家を担保にしてでも買う価値がある)という大胆なキャッチコピーを打ち出していたんです。“これだけ払うからこそ、れ以上の履き心地を提供します”——そんな自信と誇りが感じられるメッセージでした。

     

    [ニューバランス]自体は1906年アメリカ・ボストンでアーチサポートインソールのメーカーとしてスタート。“履く人に最適なバランスを”という考えのもと、長年ランニングシューズを中心に技術を磨いてきたブランドです。その集大成が、この“M1300”だったわけです。

     

    Made in USAが支えるクラフト精神

    New Balance M1300

     

    “M1300”は、いまも「Made in USA」ラインを代表するモデル。ボストン郊外のスコーヘーガン工場で、熟練した職人たちが手作業で組み立てています。

     

    ピッグスキンスエードとメッシュの上品な組み合わせに、ENCAPミッドソールの安定感。走るための機能を持ちながら、街でも自然に馴染む。“履き心地の良さ”をここまで真剣に追求したスニーカーって、やっぱりすごいと思います。

     

    別の広告でもこう語られていました。

     

    “There’s a good reason why the New Balance 1300 costs more than any running shoe you’ve probably ever owned. It costs more because it offers more.”

    (1300が高いのには理由がある。より多くを提供するからだ。)

     

    価格ではなく「価値」で勝負するという、New Balanceの姿勢と自信が伝わるコピーですよね。

    5年ごとに甦る、“儀式”のような復刻

    New Balance M1300

    “M1300”の面白いところは、5年ごとに復刻されるところ。1985年の初代モデルを皮切りに、1990、1995、2000……と、ちょうど5年の周期でアップデートされたモデルがリリースされています。

     

    そのたびに素材や技術が少しずつ進化していくですが、基本的なデザインや履き心地の哲学は変わらない。まるで、[ニューバランス]が自分たちの原点を確かめる“儀式”のようなんですよね。

    そしてもう一つ、見逃せないのが日本製の“M1300JPJ”です。これは完全ハンドメイドで作られる特別なモデルです。

    限られた職人さんが、一足ずつ丁寧に仕立てていて、スエードの質感、ステッチの細かさ、履いたときの柔らかさどれをとっても、手仕事ならではの温かみを感じます。アメリカのクラフト哲学を受け継ぎつつ、日本の技術と感性で再構築された “M1300”の到達点”といえる一足です。

     

    1985年から続く“本物”の精神

    記事画像

    1985年に生まれた”M1300”は、時代を超えて“本物”を象徴する一足です。人の手で丁寧につくられたものが、40年経っても色あせないということを、改めて感じさせてくれます。高級スニーカーのパイオニアでありながら、いま履いても新鮮。スエードの質感やボリュームのバランス、どれをとっても完成されていると感心します。

     

    時代が変わっても変わらない価値がある——。

    そんな“M1300”のようなアイテムに出会うと、やっぱり“モノの力”ってすごいなと思います。

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