No.40 「RAGTAGスタッフによる BACK TO 1985 コーディネート」
BACK TO 1985|
イマに続く1985年の40のコト。
RAGTAGが誕生した「1985年」をキーワードに、ファッションにまつわるヒト、モノ、コトのコンテンツをお送りしてきた本企画もついに今回が最終回。ファッションを愛するRAGTAGスタッフが、それぞれが思い描く「1985年」をコーディネートに込めました。
interview & text : 武井幸久(HIGHVISION)
photo : TAWARA(magNese)
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“モードなチェッカーズ”

ニュウマン高輪店 YOSHIZAKI
「当時社会現象となっていた音楽グループ、チェッカーズを軸にスタイリング。大ヒット曲である『ジュリアに傷心』は、私の親がよく聴いていた音楽でもあり、世代を超えて影響を感じたことから、今回は象徴的なチェック柄をメインにしました。肩パットが入っているオーバーサイズのジャケットで80年代の要素を。トラッドな印象のチェックに、反骨精神や再構築を特徴とする[コム デ ギャルソン]のアイテムを取り入れ、シルエットやバランスでモード感をプラス。音楽がファッションとして街に溶け込んでいた当時の空気感を再解釈してみたスタイリングです」
ジャケット:Christian Dior
シャツ:Vivienne Westwood RED LABEL
パンツ:COMME des GARCONS
キャスケット:TOPKAPI
ネクタイ:BEAMS Lights
シューズ:Dr.Martens
“憧れの1985年”

心斎橋店 YOSHIOKA
「今の自分が1985年にタイムスリップしたら、きっとこんな感じ。マイケル・ジャクソンや当時のスターのポスターを部屋に飾って、適当に大きめな服を着て、HIPHOPよろしくな感じで恰好つけて。スタイリングリソースはやっぱりアメリカ。リアルタイムにできなかった憧れの先輩像です。デニムは当時流行っていたケミカルウォッシュに近い薄い濃淡の無いブルーのセットアップ一択。足元は80年代らしいバッシュもいいけど、多分みんな履いてそうだからハズしでオタクっぽく。1985年のアメリカ映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のマーティ・マクフライ、80年~90年代を代表するアメリカのホームドラマ『フルハウス』のジェシーおじさんのスタイリングはずっと意識してます」
カバーオール:Lee(70’s)
シャツ:Polo Ralph Lauren
スウェットパーカー(ブルー):DAIRIKU
スウェットパーカー(イエロー):RUSSELL ATHLETIC
パンツ:Supreme
サングラス:STUSSY
シューズ:CONVERSE
“ハリウッドスターのプライベートスタイル”

ニュウマン高輪店 TSUKASA
「ウィノナ・ライダー(『ヘザース』 1988年公開)や、モリー・リングウォルド(『ブレックファスト・クラブ』1985年公開)など、当時のハリウッドを彩った女優たちの私服をもとにスタイリング。10代の頃から、彼女たちの私服パパラッチはスタイリングのインスピレーション源として常に身近にありました。やや控えめのパワーショルダージャケット、落ち着いたトーンのバッグなど……映画の中で完成された衣装とは異なり、日常の中で切り取られた装いには、気負いのなさや当時の空気がリアルに残っています。余白のある80’sスタイルは、40年を経た今もなお、私にとって揺るがないロールモデルであり続けています」
ジャケット:ANN DEMEULEMEESTER
カーディガン:SUNSPELL
スカート:CHANEL
バッグ:GUCCI
“バック・トゥ・ザ・ファッション”

京都店 KAWAGUCHI
「1985年、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が公開され、RAGTAGもまたこの年に生まれた。未来へ進むために過去へ戻る——その発想は、今もファッションの中で生き続けている。服は、最も身近なタイムマシンだ。時代ごとに “女性の装い” を更新してきた[シャネル]のツイードを、あえて男性が纏うことで、過去の価値観を今の視点で読み替える。黒を基調としたスタイリングは、過去のシルエットや思想を想起させながら、纏い方によって未来の表情を帯びていく。RAGTAGは、時代を越えて受け継がれる服を通じて、過去と未来をつなぐ選択肢を提供してきた。Back to The Fashion。過去へ向かうことは、未来を更新するための行為である」
ジャケット:CHANEL
パンツ:CHANEL
キャスケット:CHANEL
サングラス:KIMHEKIM
ブーツ:EYTYS
“黒の衝撃”

左:下北沢店 TSUJII 右:人材開発室 NOHARA
「RAGTAGの創業当時を象徴するブランドのひとつ、[ヨウジヤマモト]。1981年のパリコレでは当時の西洋ファッションや美意識に反する “黒” や “ぼろ” など、衝撃的なコレクションを発表して以来、日本を代表するブランドとしてRAGTAGでも常に人気の高いブランドです。1984~85年のコレクションルックをインスピレーション源として、オーバーサイズのシルエットや[ヨウジヤマモト]特有のエレガンスを表現しました」
TSUJII
ジャケット:Y’s for men
ベスト:yohji yamamoto POUR HOMME
シャツ:GABRIELA COLL GARMENTS
パンツ:GUCCI
ブーツ:yohji yamamoto POUR HOMME
NOHARA
コート:B Yohji Yamamoto
カーディガン:Y’s
パンツ:Yohji Yamamoto
バングル:Yohji Yamamoto
バッグ:Y’s
ブーツ:Yohji Yamamoto
“ネオ・アメカジ”

なんばパークス店 MATSUMURA
「1980年代は、アメリカやヨーロッパの影響を受けた日本が、独自の解釈をしてスタイルを作り上げた時代。日本特有の美学を世界に解き放った時代に、『こんな人もいたのではないか?』という想像を軸にスタイリングしました。異文化の影響と日本の文化・技法を取り入れたミックススタイルです」
ブルゾン:KAPITAL
シャツジャケット:PORTER CLASSIC
パンツ:KAPITAL
シューズ:BIRKENSTOCK
“80’s POP”

銀座店 ASAI
「バブル経済。ビッグシルエット、肩パッド、逆三角形、ボディコン。当時のファッションを振り返ると、派手で、強く、自己主張こそが美徳だった時代だと感じます。今回は、そんな80年代ファッションを『目立つこと=おしゃれ』と捉え、当時らしさを大胆に詰め込み、ポップでスポーティーなスタイリングに仕上げました。誰が見ても、“80年代からタイムスリップしてきた”。そう思ってもらえたら嬉しいです」
ブルゾン:BALENCIAGA
中に着たブルゾン:GUCCI
スカート:BALENCIAGA
サングラス:BALENCIAGA
バッグ:BALENCIAGA
“「美」の解釈”

下北沢店 HONDA
「1985年にブランドをスタートさせたジョン・ガリアーノ。1980年代はモダニズムへの反発、『“美”とはなにか』という問いかけ、機能主義、合理的とはかけ離れ、思想を可視化する媒体の1つとなりました。しかし、その時代の反モードの表現方法からも逸脱していたガリアーノは、歴史的衣装やコルセット、さらにはスタンダードなアイテムまでも装飾と思想を過剰にまとわせることで、彼なりの訴えを表現していました。ガリアーノの表現は、“美”の明確な定義がない前提を受け入れた上で“美の不安定さ”を訴えたものだと私は感じ取りました。ガリアーノがそれまで正当化されていた“美”を解体したこと、“美”とはなにかという問いかけに対するガリアーノの表現を踏まえ、今回はその問いかけに対してガリアーノのアイテムを中心に用い、私なりの“美”の解釈を表現しました」
コート:ANN DEMEULEMEESTER
ニット:John Galiano
パンツ:COMME des GARCONS HOMME PLUS
眼鏡:AHLEM
ストール:pas de calais
バッグ:Creed
シューズ:Hender Scheme
“アントワープシックス”

原宿店 ENDO
「1985年の結成から40年、モード界に大きな影響を与え続けてきた “アントワープシックス”。今回はアントワープシックスのメンバーをはじめとする、ベルギー出身デザイナーのブランドでスタイリングしました。現代ファッション、モードの礎が築かれたともいえる80年代は、「美の概念」を再定義する個性的なデザイナーが世界中で台頭してきた、情熱に溢れた時代です。その中でも特にアントワープデザイナーの作り出す服は、時が経っても色褪せることのない、熟成されていくような魅力があります。退廃的でミステリアスなムード、独自の美学を感じるアントワープファッションの世界をスタイリングで表現しました」
コート:Maison Margiela
シャツ:MARINA YEE
ワンピース:ANN DEMEULEMEESTER
パンツ:DRIES VAN NOTEN
ネックピース:DRIES VAN NOTEN
ブーツ:Maison Margiela



