RAF SIMONS モッズコート / Maison Margiela スキューバタビブーツ

RAF SIMONS モッズコート / Maison Margiela スキューバタビブーツ

RAGTAGモノがたり

COLUMN

2022.11.05

RAGTAG店舗でお買取を担当しているバイヤーは、毎日多くの方からお持ち込みいただいた服やアクセサリーを拝見するとともに、時にはお客様とその服にまつわるお話もお聞きしています。
「RAGTAGモノがたり」では、全国の担当バイヤーが特に印象に残った、モノにまつわるストーリーをお届けします。
それはもしかするとあなたが売って / 買っていただいたモノかもしれません。

index

    STORY1 : RAF SIMONS モッズコート

    "本当に欲しい人の手に渡ってほしい"

    ラフシモンズ モッズコート

    今から20 年近く前、「CLOSER 期」と呼ばれる2003 年秋冬シーズンにリリースされた“モッズコート”は、[ラフシモンズ]のアーカイブアイテムとして熱烈なコレクターが探しているもののひとつ。[ラフシモンズ]は音楽やアートなどのカルチャーから影響を受けた洋服が多く、様々なアーティストとのコラボレーション物も多くリリースしているのですが、こちらもそんなひとつ。イギリスのロックバンド「Joy Division」のグラフィックを手掛けたアーティスト、Peter Saville(ピーター・サヴィル)のアート作品を背中に纏っています。

     

    このコートをお持ち込みいただいた持ち主との出会いは、発売当時の東京のセレクトショップ。今のように人気が再燃することなど知る由も無く、シンプルにデザインに惹かれて購入したそう。それから10 年近く、メインアウターの一つとしての役目を果たし、近年は出番がなく自宅で眠っていました。生地はクタクタになってしまいましたが、その雰囲気も気に入っていたそうです。[ラフシモンズ]の過去のコレクションは、近年になって様々なアーティストや著名人の着用も目立つようになり、アーカイブとして再評価されるようになりました。

    この名作を家で眠らせておくのであれば、世に出して誰か本当に欲しい人の手に渡ってほしいと当店をお選びいただきました。20 年以上も共にした洋服なので、手放すのは悩んでいらっしゃいましたが、最後には笑顔でお帰りいただきました。

    担当バイヤーから(心斎橋店 NISHINAKA)ライターの写真
    担当バイヤーから(心斎橋店 NISHINAKA)

    洋服には、古くとも時代を超えて愛される「アーカイブ」と呼ばれる名作が数多く存在します。今回のお品物は私が今まで拝見してきた中でもトップクラスのアーカイブで、初めて実物を手に取った時は身震いしました。そして本当に欲しい人の手に渡ってほしいというお客様の想いにとても共感したのを覚えています。世に残すべき名作だと思い、責任を持って担当させていただきました。

    心斎橋店 バイヤー NISHINAKA
    2012 年入社 バイヤー歴8 年。お客様の想いを汲み取った親身な対応を心がけています。ドメスティック、ストリートはもちろん、性別問わずインポートのデザイナーズブランドも得意としております。

    STORY2 : Maison Margiela スキューバタビブーツ

    "履きやすく、長く愛用できるものを"

    メゾンマルジェラ スキューバタビブーツ

    “スキューバタビ”は、[メゾンマルジェラ]のアイコンアイテム“タビ”シリーズの一つで、特徴的なラバーソールの“タビブーツ”です。[メゾンマルジェラ]のクリエイティブディレクターがジョン・ガリアーノに変わって以来、“タビ”シリーズ
    はシーズンごとにそのバリエーションも増え、その中でも“スキューバタビ”は2017 年春夏コレクションでリリースされたときにも注目されていました。

     

    こちらのブーツをお持ち込みいただいたのは、“タビ”アイテムが好きでいくつかお持ちの方でした。“タビ”のポップアップが福岡で開催された際、“スキューバタビ”を見て一目ぼれ。せっかく買うなら「履きやすく、長く愛用できるものを」と思い、思い切って“タビ”アイテム1 号として、購入されたそう。「仕事の際に履いても疲れないし、遊びに行くときは戦闘靴のような力強さを感じて楽しい気持ちになる」ということで、お気に入りとして毎日のように履き、ワードローブに欠かせない一足になっていたとおっしゃっていました。

    ここ一年くらいでお買い取りをご利用いただくようになり、ご相談も含めて人気のアイテムをお持ち込みいただいておりますが、こちらの“タビ”は、気に入っていたけど、年ごとに洋服の好みが変化していくことで他の“タビ”のデザインのものが欲しくなり、履く機会が減ってしまったそうです。眠らせてしまう前に早いうちに手放して新しい気持ちで他の靴を履きたいと思って思い切ってご相談いただき、色々とお話をさせていただきながら、お売りいただきました。

    担当バイヤーから(福岡パルコ店 店長 KIMURA)ライターの写真
    担当バイヤーから(福岡パルコ店 店長 KIMURA)

    憧れから手に入れることができたブーツだったことから、お売りになるのを 悩んでいらっしゃったのを覚えています。2017 年にリリースされたときは私も直接見に行って「かわいい!」と思いましたが、当時の私は買えませんでしたので、買われたときの想いや手放される想いに共感しました。大事にされていたからこそ、タビに憧れのある次の方に是非つないでいきたいと思い、お買 い取りさせていただきました。

    福岡パルコ店 店長 KIMURA
    2012 年入社。バイヤー歴7 年。昔から、個性を引き立ててくれるひねりのあるデザインが好きで、ドメスティック、インポート共に独創性とこだわりのあるデザイナーズブランドが得意。洋服が好きで、愛着のあるお洋服を手放される方の想いに寄り添うことを忘れず、「このバイヤーにお願いしてよかった」と思っていただけるよう、日々意識して買取しています。

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