[SSZ]ユーモアとカルチャーを落とし込む服づくり

[SSZ]ユーモアとカルチャーを落とし込む服づくり

Buyer's VOICE

COLUMN

2023.09.08

私がご紹介するのは、ご存知でない方にはぜひ知っていただきたい、ご存知の方でもさらに知っていただきたいブランド[SSZ]。
ご存知ない方だとほとんどの方が[エスエスゼット]と読まれると思いますが、このブランドの読み方は[エスエスズィー]と読みます。
発音し慣れなくて最初は照れ臭いかもしれませんが、[SSZ]の魅力に触れればきっと虜になっているはず!

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[SSZ]って?

 

[SSZ]をディレクションするのは、セレクトショップ「BEAMS」のSURF&SKATEカテゴリーのバイヤーである加藤忠幸。

 

バイヤーであり[SSZ]のディレクター、また実家である「加藤農園」の4代目としての顔も持っており、多角的な視点で作られる洋服たちはカルチャーに基づきながらも、それだけで終わらない新鮮さがあるんです。

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[SSZ]のブランド名は、「SURF&SKATE ZINE」という言葉の頭文字を取ったものです。

 

「ZINE」という言葉は「ジン」と読むんですが、お酒のジンではございません(お酒のジンは英語だと「GIN」です)。単純な言葉の意味だと「雑誌(MAGAZINE)に満たない雑誌」を意味します。

 

スケートカルチャーで自分たちのスタイルを伝えるために写真やイラスト、スクラップなどで作られた小冊子。

今でいうInstagramなどに通ずるところがあるものかなとも思います。自分のスタイルやカルチャーを格好良く、もしくは遊びやユーモアを加えたりして、「センスを魅せる名刺代わりの小冊子」とも言えそうですね。

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〈ブランドタグはディレクターの愛用するメモ「リーガルパッド」をサンプリングしている〉

 

ディレクター自身も[SSZ]のブランドを始めるもっと前からZINEを作り続けており、SURF&SKATE、そしてZINEといったブランドにとって欠かせない要素を詰め込んだのが[SSZ]の名前の由来です。

また各アイテムにつく存在感のあるブランドタグには、ディレクターのコレクションへの思いがZINEとして記されています。

 

そんな[SSZ]にはディレクターの好みやこだわり、そしてユーモアを色濃く含んだディテールが多くみられます。

ユーモアとカルチャーを落とし込む服づくり

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まずはこちらのブルゾン。

 

スケーターが着用する代表的なアイテムの1つであるコーチジャケットですね。

そのコーチジャケットにミリタリーアイテムのライナーに見られる波型のステッチが施されたキルティング仕様を加えたアイテム。

 

[SSZ]にはミリタリーデザインのアイテムも多く存在しますが、それらは無骨さが強く際立つものではなく、あくまで「スケーターが着るミリタリーウェア」という印象の物が多いです。

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このコーチジャケットもミリタリーのディティールを組み込みながらも、ややゆったりとしたサイズ感や大きめにとられたアームホールなど、上半身の動きも活発なスケーター向きの仕様が見られ、正にその類の一品です。

 

ちなみに、「プリマロフト」という高機能中綿を使用していて、生地の厚みを抑えつつも、保温性の高さを備えているところはスケーターではなくとも着用するのに嬉しいポイントではないでしょうか。

チェック柄は[SSZ]の定番柄

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ディレクター自身は「ブラックウォッチ」というチェック柄を気に入っており、それにちなんでか、チェック柄はブランドのキーワードの1つとも言える要素。

個人的趣向もありますが、[SSZ]のチェック柄は配色や柄のバランスが絶妙!

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〈胸ポケット、裾のカッティング、袖口などの細部をアシンメトリーに仕上げている〉

 

そして、このシャツは生地が共生地でも左右違った形のシャツをドッキングしたデザイン。

 

古着のリメイクアイテムでは、左右異なるチェック柄のアイテムをドッキングしたデザインは見かけることがあると思いますが、古着ではなく既製品で、更に柄は敢えて同じものを使用してデザインだけ左右変える、というバランス感にセンスの良さを感じます。

パンツというアイテムに込められるバックボーンと遊びのディティール

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普通は縦に畝が走ることの多いのコーデュロイ生地ですが、その畝を横向きで使うことで生まれる固定観念とのギャップが魅力的なアイテム。

縦と横、簡単なことなのにそれだけで印象を大きく変えてしまう大胆な手法も魅力です。

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[SSZ]のパンツにはどれも共通するディティールがあります。

 

それはサイドのスリットポケットの外側に、さらにジップが配された大きなポケットが備えられているというところです(ちなみにこのチェック柄の配色も良いですね)。

 

このポケット大きさは、アメリカで流通するモルトリカーの、約1Lのボトルがちょうど入る大きさに設定されているんです。

 

ボトルに入ったビールというのが我々日本人には馴染みが薄く、「なぜビール?」と思われるかもしれませんが、それはアメリカの若いスケーターがこのモルトリカーを片手にスケートしているという文化を汲み取ったバックボーンがあるんです。

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そんなカルチャーとユーモアを取り入れた[SSZ]。

発売後まもなく完売してしまうものもあり、ブランドの誕生以来高い人気を得続けています。

当社でもお探しの方の多い超人気ブランドの一つですが、もちろんお買い取りのお持ち込みも大歓迎です!

もしもご検討中のものがございましたら、ぜひ一度ご相談ください!

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