革新を続ける[BALENCIAGA]

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Buyer's VOICE

COLUMN

2023.10.09

2014年に自身のブランド[ヴェトモン]を立ち上げ、2015年から[バレンシアガ]のアーティスティック・ディレクターを務めるデムナ・ヴァザリア。
100年以上の歴史を持つビッグメゾンに、このデムナ・ヴァザリアが大きな革新をもたらします。
今回はそんなデムナ率いる[バレンシアガ]について紹介します。

IHARA

Profile

IHARA

吉祥寺店 / バイヤー

2010年入社、バイヤー歴12年。吉祥寺という地域に根差した相手に寄り添った、お客様の想いを汲み取った親身な対応を心がけています。ドメスティック、ストリートはもちろん、性別問わずインポートのデザイナーズブランドも得意としており、大好きな音楽関係(ROCK・HIPHOP全般)の古着やミリタリ―も好きです。そういった幅広いRAGTAGの洋服携わりながら毎日仕事に努めています。

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    デムナ・ヴァザリアのディレクター就任

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    そもそも[バレンシアガ]は1918年にクリストバル・バレンシアガがスペインにて立ち上げた、由緒正しきクチュールブランドとして、人気を得てきたブランドです。100年以上の歴史の中で現代の衣服に繋がる功績を数々と残してきた[バレンシアガ]ですが、ここ数年でその成長がさらに加速しています。

     

    そんな急成長の大きな要因の一つが2015年からアーティスティック・ディレクターに就任した、デムナ・ヴァザリアです。

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    デムナは2015年頃から現在まで続く「オーバーサイズ」や「ストリート」といったトレンドを作り上げた人物、といっても過言ではありません。

     

    [ルイ・ヴィトン]や[メゾン・マルタン・マルジェラ]にて経験を積んだデムナは2014年に自身のブランドである[ヴェトモン]を立ち上げます。当時を知っている方なら、袖の長いフーディやオーバーサイズのボンバージャケットが懐かしいのではないでしょうか。

    [グッチ]や[ルイ・ヴィトン]など、様々なラグジュアリーブランドがストリートテイストを取り入れる中で、いち早く注目を集めたブランドがデムナ・ヴァザリア率いる[ヴェトモン]であり、2015年からデムナがデザインする[バレンシアガ]です。

    モードとストリートを行き来するデザイン

    多用し多様化するロゴ物

    ロゴ

     

    モードストリート(またはラグジュアリーストリート)と表現されることの多い現在の[バレンシアガ]のデザインですが、その代表が目を引くロゴデザインです。

    それまでランウェイでは、ストリートブランドに多く見られるようなロゴを前面に出したデザインは、言わば「ダサい」と思われていましたが、デムナはそれまでのブランドロゴを刷新し、多用してきました。

    ロゴ

     

    そして世の中に急速にSNSが普及したこともあり、「映え」易いロゴアイテムの人気は一気に加速しました。

    そんな世の中の変化に上手くデザインを落とし込んだのが[バレンシアガ]です。結果的にインスタ映えするブランドロゴや、実際に電話が繋がる電話番号のロゴなどSNS映えするデザインが若者の心を掴み、ミレニアル世代における売上を大幅に増加させました。

    モードなデザインも

    ジャケット

     

    バレンシアガはロゴ物などのストリートテイストの強いアイテムがある一方で、 “triple S”などの特徴的なデザインのスニーカーや、過去の[サンローランパリ]や[トムブラウン]を彷彿とさせるのようなパワーショルダーのジャケットなど、モードなデザインのアイテムも多数発表しています。どれを見ても高いクリエイティビティと技術を感じることが出来ます。

     

    特に“triple S”はトラックシューズ、バスケットボールシューズ、ランニングシューズの3つのソールを重ねたアイコニックなビジュアルが注目を集め、ダッドスニーカーブームの火付け役となりました。

    sss

    〈3つのソールを重ね合わせた“トリプルS”〉

     

    デムナの服作りは、ロゴのプリントやサンプリングといったストリートらしい技法から、構築的なジャケットを作り出すテーラリングまで自由に行き来して、見たこともないようなアイテムを作り出すのです。

    多彩なコラボ

     

    デムナ・ヴァザリアは既存のデザインを変化させるのが得意なデザイナーです。

     

    自身がデザインしていた[ヴェトモン]では1つのコレクションでは過去最多となる17ブランドとのコラボを行い、話題となりました。

    さらに注目を集めたのがそのコラボ相手。[アルファ]や[リーボック]といったストリートでお馴染みのブランドから、[マッキントッシュ]や[ブリオーニ]といった高級紳士服ブランドまで、既存のアイテムの魅力を力強くするようなコラボデザインが多く発表されました。

    gucci

    〈[グッチ]とのコラボコレクション「ザハッカープロジェクト」にて発表された“NEO CLASSIC ミニウォレット”〉

     

    そして、それは[バレンシアガ]のデザイナーになってからも同様です。特に衝撃的だったのは2021年に発表した[グッチ]とまさかの禁じ手のようなコレクションブランド同士のコラボ。

    adidas

     

    やはりケリングという大きい会社のブランドなので[ヴェトモン]等に比べるとコラボ先を選んでいるように感じますが、2023年に行われた[アディダス]とのコラボレーションは他のコラボ同様大きな話題を呼びました。

     

    両ブランドがお互いのアイコニックなアイテムをベースに、大胆なアレンジが加えられました。

    コラボする以前より[バレンシアガ]のロゴデザインは[アディダス]との相性が良さそうに感じていたので、このコラボレーションには嬉しく思った事を覚えています。

     

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    2016年の就任以降モード界にて最先端を切り開いてきたブランド、ラグジュアリーストリートというスタイルの火付け役の[バレンシアガ]。

    RAGTAGでは、[バレンシアガ]のお買い取りを強化しております。眠っているお品物がございましたら、ぜひご相談ください。

     

     

     

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