![自信をくれる服<br>[Mame Kurogouchi]](/wp-content/uploads/2023/10/アイキャッチ-5.jpg)
自信をくれる服
[Mame Kurogouchi]
Buyer's VOICE
ブランドスタートから13年。
ブランド10周年には単独展覧会を開催したり、ユニクロとのコラボで知名度をぐっと押し上げ、日本を代表するブランドとなりつつある[マメクロゴウチ]。
今回は[マメ]の魅力についてご紹介いたします。
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代名詞であるPVCバッグ

[マメ]の定番アイテムといえば…、こちらを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
ブランドスタート時から作られているPVCバッグです。私も初めて見たときあまりの美しさに衝撃を受け、一目見て[マメ]の虜になりました。
デザイナーの黒河内さんが、東急ハンズでたまたま見つけたPVC素材の美しさに惹かれ、カッターで切って編み込んだのがこのデザインのはじまりという話は、もはや逸話のように有名になりましたよね。白、黒、クリアの定番色以外にもシーズンカラーが登場し、ついつい集めたくなってしまいます。装飾がより際立つバイカラーなんかも過去にありました。

この繊細で複雑なデザインを製品として作り出すことができるのは、複数の工場を渡り様々な職人技術を融合させているから。
特殊な裁断機によるカッティング、別々に制作された各パーツは熱癒着の技術により組み立てられています。

「透明な彫刻」と公式で表現されていましたがまさにそのとおり。
デザインは「多様性、複雑なクロスリファレンス、記憶の断片を媒介とした創造、日常に潜むテクスチャーの融合とその並置」というブランドのDNAである要素や「私の全てを見てほしい」という、女性の持つ根元的でありながら矛盾すら孕む、隠れた願望を表現しているそうです。
自信を与えてくれるドレス
もうひとつ [マメ]の魅力をご紹介するうえで欠かせない代表アイテムがドレスです。
定番や特定のモデルではないのですが、毎シーズン必ず作られておりブランドの世界観やアイデンティティを余すことなく堪能できます。
[マメ]ならではの繊細なレースを使用した、2016年秋冬に発売されたのがこちら。

シックでフォーマル、それでいて個性も感じさせるモードな1枚。
縦長で絶妙な深さのあるVネック、華奢でいて立体感をもたらす身頃のタック、有機的なラウンドカットのポケット。
これらは度々登場するディテールです。(特に初期の頃によく見られました)
デザイン自体の見た目に美しさを感じるだけでなく、どんな女性でも似合いやすく身体のラインをキレイに見せてくれる魔法のようなドレスなのです。

そして着てみるとわかるのですが、窮屈さがなく動きやすい、ポケットが便利、とおめかしをしたい日でも肩肘張らずにストレスフリーで過ごせます。
デイリーに愛用しても良し、ここぞの時の勝負服としても良し。長く長く大切にしていきたい1着となってくれる、そんな魅力が詰まっています。
[マメ]のモノづくりに欠かせない3つのプロセス
では[マメ]のデザインプロセスはどのようなものなのでしょうか。
シーズンごとにクリエーションの始点となるノートがあり、デザイナーが目に留めたものや美しいと感じたものを書き溜めているそうです。日常のあらゆる瞬間が黒河内さんのフィルターを通してデザイン化されているのですね。特に象徴的なインスピレーション源を3つのキーワードで紹介します。
「クラフト」

日本各地で出会った様々な手仕事は常に創作の源であるそうです。
伝統技法に学び、最新の技術と融合することで、現代に思いが引き継がれて、新しいクリエーションを生み出しています。
「旅」

旅先でのスナップやデッサン、メモ。
旅先で出会った風景やその土地の人々の暮らしなどをデザインに落とし込んでいます。国内外を旅し、各地の工場をめぐるなかで素晴らしい技術と出会うことが実際の製品としての完成度の高さにも繋がっているのですね。
「長野」

デザイナーの故郷である長野。
幼いころに見た雄大な自然の原風景や記憶がデザインのバックグラウンドにあります。[マメ]の服には不思議とどこかノスタルジーを感じるのですが、このような背景があるからかもしれません。コレクションテーマにも長野は度々登場します。

〈2020年プレフォールコレクションにて発表されたブラウス。モロッコを旅して目にした風景や建築がインスピレーション源に〉
テーマは「モロッコで見た旅の景色」。
モロッコの伝統建築やステンドグラスをイメージした幾何学的なグラフィックと繊細なレースのコンビネーションが美しいデザイン。伝統的な紋様を[マメ]オリジナルのグラフィックで仕上げています。
生地は福島県で織られ、新潟県十日町市でプリント。複数の工場にて生産されるものづくりの丁寧さがなんとも[マメ]らしいですね。

〈ブランドにとって初となるランウェイショーを開催した2018年秋冬コレクションにて発表されたワンピース〉
沖縄の南風原花織(はえばるはなおり)から着想を得た1枚。
裏の糸が飛んでいるのをとても美しく感じたそうです。裏返すと本当の柄が出てくる珍しいデザイン。
最後に

私自身、過去のコレクションルックや黒河内さんのインスタグラムを度々眺めているのですが、何年経っても色褪せることなくその時々の自分の感性にビビッとくるものが必ずあり、「このシーズンのこのアイテム欲しいなぁ」とよくアーカイブに思いを馳せています。
きっと[マメ]ファンの方々にはそのような方も多いはず…
[マメ]は発売された年代を問わず需要が高くお買い取りを強化しています。
みなさまのアーカイブもぜひ拝見させてください。