あらゆる顔を持つ[UNDERCOVER]

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Buyer's VOICE

COLUMN

2024.02.14

ISHIDA

Profile

ISHIDA

福岡パルコ店 / 店長

マルタンマルジェラやヘルムートラング、ストーンアイランドなど、古着やミリタリーから着想を得て新しい価値観を生み出すブランドが好みです。また、最近はキココスタディノフやポストアーカイヴファクションのようなスポーツテイストが入ったブランドも気になります! 洋服以外のお話をさせていただくと、無類のコーヒー好きで毎日豆から挽いて飲んでおります!お買い取りをお持ちいただいた時にはいろんなお話ができたらなと思います。

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    [アンダーカバー]とは

    UNDERCOVER タグ

     

    みなさんは[アンダーカバー]というブランドを耳にしたことがありますか?今や日本のみならず世界中にコアなファンを持つ日本を代表するファッションブランドです。

     

    デザイナーである高橋盾とその友人である一ノ瀬弘法によって1990年に設立されました。「WE MAKE NOISE NOT CLOTHES(俺たちは服ではなく狂騒を作っているだけ)」というパンクなスローガンのもと、独特な世界観を展開し続け、設立から30年以上経ってもなお人気を博しています。

     

    アーカイブ 伝説のコレクションの数々

    UNDERCOVER but beautiful

     

    [アンダーカバー]を深く掘っていくうえで欠かせないものが「アーカイブ」と「コラボレーション」ではないでしょうか。

     

    [ラフシモンズ]、[メゾンマルジェラ]、[ヘルムートラング]、[ヨウジヤマモト]、[コムデギャルソン]などの世界的に有名なファッションブランドの過去(主に1990~2000年代のことを差す場合が多い)に発表されたコレクションアイテムは「アーカイブ」と呼ばれ、世界中のファッションラバーを魅了し続けています。時代を経てもその価値は衰えることなく、二次市場での価格も高騰しています。

     

     

    UNDERCOVER but beautiful

    〈UNDERCOVER 2004年秋冬シーズン「BUT BEAUTIFUL…」期のコート〉

     

     

     

    [アンダーカバー]もアーカイブが盛り上がるブランドのひとつ。代表的なものとしては、

    • パーツの交換で洋服の再構築が可能なデザインが有名な1998年秋冬シーズン、「exchange」。
    • だまし絵からインスパイアされた洋服が特徴的な1999年春夏シーズン、「RELIEF」。
    • 衝撃のパリコレクションデビューを飾った2003年春夏シーズン、「SCAB」。
    • ファンのなかではもはや伝説的なコレクションとなっている2004年秋冬シーズン、「BUT BEAUTIFUL…」。
    • 今や当時の10倍以上の金額で取引される名作 “85デニム” が誕生した2005年秋冬シーズン、「ARTS&CRAFTS」。

    軽く挙げるだけでもこんなに過去のコレクションが注目されています。

     

    20年近く経ってもデザインとして秀逸だと感じるアイテムが多く、まるで未来を見越した洋服づくりをしているような錯覚に陥ってしまいそうです。

     

     

    多岐にわたるコラボレーション

    undecover × valentino ダウン

    〈2019年秋冬の[ヴァレンティノ]とのコラボレーションダウン〉

     

     

    [アンダーカバー]は「コラボレーション」についても多岐にわたって展開しています。[シュプリーム]、[フラグメントデザイン]、[ヴァレンティノ]、[ナイキ]、[オフホワイト]など、挙げだすとキリがありません。

     

    また、ファッションブランドだけではなく、映画やアニメなどのサブカルチャーともコラボレーションを果たしています。

     

     

    「時計じかけのオレンジ」をフューチャーした2019年秋冬「THE DROOG」

    UNDERCOVER 19aw スウェット

     

    そんな中で今回ご紹介するのは、2019年秋冬シーズン。コレクションテーマは「THE DROOG」(ザドルーグス)。1971年に公開された映画「時計じかけのオレンジ」で主人公たちのチームを表した「仲間」を意味する造語から取られています。

     

    スタンリー・キューブリック監督が手掛けるディストピア世界を描いたこの映画は、いまもシネフィルに支持される不朽の名作。

     

    そのシーズンからリリースされたこちらのスウェット。前面に大きくプリントされたデザインが目を惹きます。写っている人物は映画に登場する主人公アレックス。狂気を帯びた表情が一気に作品の世界観を引き出します。

     

     

    UNDERCOVER 19aw スウェット

     

    映画の話になってしまうのですが、題名の「時計じかけのオレンジ」、原題「A Clockwork Orange」について。大抵、固有名詞の前には「The」を使用し、「The」は何かを表すときで、「A」の場合は不特定多数の中の一つを表す文法ですよね。

     

    つまり特定の誰かを指していない分、あらゆる人間が「時計じかけ」になりうるという警告として考えることができます。

     

    さらに深読みすると、頭の「A」は冠詞でなく主人公のアレックスとも取れます(A→Alex)。そうなれば直訳すると「時計じかけのアレックス」になり、タイトルが内容そのものになっていますね!

     

    最後に

    UNDERCOVER スウェットアップ

     

    有名なアーカイブの数々、多岐にわたるコラボレーション、あらゆる視点から洋服を見ることで[アンダーカバー]のアイデンティティや本質が見えてくる気がします。

     

    RAGTAGでは最新のコレクションアイテムから過去の作品まで、様々な顔を見せる[アンダーカバー]を数多く取り揃えております。

     

    また買取強化ブランドですので、眠っているアイテムがございましたら是非お買い取りにお持ちいただいて一緒に語り合いましょう。

     

    あなただけの[アンダーカバー]を聞かせてください。

     

     

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