[Engineered Garments ]MADE IN USA へのこだわりとロマンが詰まったミリタリーアイテム

[Engineered Garments ]MADE IN USA へのこだわりとロマンが詰まったミリタリーアイテム

Buyer's VOICE

COLUMN

2024.07.09

こんにちは。渋谷店バイヤーの望月です!
今回は、[エンジニアドガーメンツ]の中でも特に人気の高いミリタリーをデザインソースとしたアイテムをご紹介いたします。私自身も長年愛用している物が多く、おすすめのアイテムばかりです。

MOCHIZUKI

Profile

MOCHIZUKI

渋谷店 / バイヤー

生粋の服バカを続けて10数年が経ちました。カジュアル、ストリートからモードブランドまで幅広く足を突っ込み続けております。40歳を迎えようとしている今もなお服への愛は止まりません。昨今はネペンテス系ブランドの熱が再燃して、Engineered GarmentsやNeedles、South2west8を中心にスタイリングをしております。元々古着も好きなため、MILITARYのアイテムやPOSTOVERALLSなど老舗ブランドにも目がないです。実はMaison MargielaやCAROL CHRISTIAN POELLといったアルチザンブランドにはまっていた20代の若気の至りもあるのでそのあたりのお話もガッツリ出来ます。是非ご来店された際には服の話を熱く語りましょう!!

[エンジニアドガーメンツ]とは

サロモン

[エンジニアドガーメンツ]は、1990年に[ネペンテス]のオリジナルブランドとして、日本人デザイナー鈴木大器によりスタート。「MADE IN USA」にこだわり、ニューヨークのSOHOにアトリエ兼SHOPを併設し、企画から生産までをすべて行っています。アメリカントラッドやミリタリー、ワーク、スポーツウェアを独自のフィルターで落とし込み、作りこまれたプロダクトは、世界からも高く評価されています。

 

記事画像

日本のブランドで、ここまでアメリカの文化やモノ作りに精通しているものはないのではないでしょうか。

 

[エンジニアドガーメンツ]の意味は、「巧みに設計された洋服」という意味を持っています。

ブランド設立当初に、アメリカ人から皮肉を交えて言われた言葉がコンセプトになっているそうです。

日本人特有の細やかな手仕事へのこだわりが感じられるエピソードの一つです。

 

ミリタリースモッグをもとにした定番人気 “Cagoule Shirt”

Cagoule Shirt”

[エンジニアドガーメンツ]が定番で出しているデザイナー肝いりのアイテムでもある “カグールシャツ” 

ミリタリーの山岳部隊が使用するスモッグパーカーが元ネタです。デザイナー自身も学生時代は幽霊部員でしたが、山岳部に所属していたという小ネタがあるので、山岳部隊には何かしらの思い入れがあるのかもしれませんね。

 

シンプルなコットン素材やデニム、ナイロン、コーデュロイ、さらには柄物とシーズンアイテムには欠かせなくなった定番アイテムです。デザインとしては、プルオーバーのパーカー仕様で、襟元にボタンがついており、中に着るアイテムなどでも遊べます。

 

生地や柄などを含めるとワンシーズンだけでも毎回4型以上は出る人気アイテム。

 

Cagoule Shirt”

私自身、常に4枚以上は所持しております(笑)。

「OASIS」のボーカルであるリアム・ギャラガーがコンサートで着用するなど、著名人にもファンの多いアイテムです。

 

私物の “カグールシャツ” の中から、特に気に入っている2点を紹介させていただきます。

“Cagoule Shirt” 針葉樹プリント

針葉樹

松ぼっくりと針葉樹をモチーフとしたプリントが目を惹く、2023年秋冬シーズンの “カグールシャツ” です。

 

ミリタリー好きの中でも人気の高い、ドイツ軍の「スノーカモ」という迷彩生地からのインスパイアだと、個人的に解釈しているアイテムです。

 

ドイツ軍の「オリジナルスノーカモ」は、希少性も高く、ミリタリー生地の中でも好きな迷彩柄です。

“Cagoule Shirt” 名店 「サンライズマーケット」別注

“Cagoule Shirt” 名店 サンライズマーケット別注

2点目のオリーブカラーの “カグールシャツ” は、青森県の名店「サンライズマーケット」の別注アイテムです。

 

「サンライズマーケット」は青森県弘前市にあるのですが、実はデザイナーの故郷でもあり、同郷で昔からネペンテスブランドを多く取り扱っているという、縁の深いセレクトショップなのです。

 

[エンジニアドガーメンツ]をはじめとするネペンテスブランドの古参ファンからの支持も厚く、何より素晴らしい接客を体験出来るお店のため、全国各地からわざわざ訪れて、このお店で買うファンも多いです。私もオンラインを経由ですが、インスタグラムのダイレクトメッセージで接客をしていただき、いつもお世話になっております。

 

“Cagoule Shirt” 名店 サンライズマーケット別注

今回ご紹介する別注アイテムは、ヘリンボーンツイルのオリーブカラー。ミリタリー好きにはたまらない生地チョイスではないでしょうか。ミリタリー生地で特に人気の素材でもありましたが、瞬く間に完売をしていたほどの名作の一つです。

堅牢な生地とオリーブカラーのヘリンボーンツイルは最高の組み合わせで、ブルゾン感覚でも着られる一着です。

ブランドを語る上で欠かせない、こだわり抜かれたミリタリーパンツ

パンツ

実はパンツ専業ブランドでスタートした[エンジニアドガーメンツ](あまり知られてはいないエピソードですが、「ビームス」と別注アイテム作成時の対談で語られていました)。

ブランドを語る上では欠かせないアイテムの一つでもあります。

 

ブランド設立当初、[エンジニアドガーメンツ]では、今でこそ定番人気のファティーグパンツは実は製品化されていませんでした(当時は安いファティーグパンツが古着で大量に買えた時代という背景)。

 

デザイナー自身は無類のファティーグパンツ好きでしたが、満を持して誕生したのはなんとブランド設立から11年後の2001年。そこからはブランドの主砲となりました。

“FA PANTS” ファンを魅了し続ける唯一無二のパンツ

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続いて、ここからはパンツを2点ご紹介します。その1点目は、2020年のリリース以来、定番で出されている人気アイテムの “FAパンツ” 。ディテールやシルエットのアップデートを繰り返し、多くのファンを魅了し続ける唯一無二のアイテムです。元ネタは、フランス軍の “BDUパンツ” です。

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ポケット数も9個とデザインのインパクトがあり、穿いた際のシルエットが抜群の存在感を放ちます。ポリエステルを混ぜた色合いが特徴的な生地です。ユーゴスラビア軍のスナイパーアイテムで使用されているミリタリー生地にあるような雰囲気がまた最高です(マニアックですみません)。

“FIELD PANTS” 巧みに設計されたパンツ

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2点目は、2023年の秋冬シーズンにリリースされた “FIELD PANTS”。

濃淡のあるオリーブカラーの生地を贅沢に3枚も使用したダブルニーのカーゴパンツです。

 

細部まで計算されて配置された生地の切り替えが素晴らしい逸品です。

 

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個人的には、ポケット横にさりげなく使用されたコーデュロイの生地の切り替えに胸を撃たれました。服を買う上で、多くは森を見てしまいがちですが、[エンジニアドガーメンツ]の服作りの良さは、こういう細部へのこだわりにも表れていると個人的には思っています。さすが、巧みに設計された服の所以です。

最後に

エンジニアドガーメンツ 集合

[エンジニアドガーメンツ]の良さは、発売されたアイテムの多くが、ネットでは細かい説明が語られることはなく、仲良くなった店頭のスタッフさんやデザイナーと近い距離の人から「実はこうなんだよ」など、モノ作りのこだわりや裏話を聞けたりするのが面白いところだと思っています。

 

古いコラムやセレクトショップで別注を行った際に語られている対談の話などを見ていても、鈴木さんの服への愛とものづくりへのこだわりを感じられずにはいられません。

 

長年に渡りファンを続けている私も、[エンジニアドガーメンツ]の楽しみ方の一つとして、莫大な量の古着のストックからソースを得ている、デザイナーだからこそ、きっとこうじゃないかという考察が服を選ぶ上で、楽しめるポイントだと思っています。

 

これからも、[エンジニアドガーメンツ]は私の永遠のワードローブとして、クローゼットに君臨し続けて欲しいなと願っております。

 

それではみなさま、今日も服を楽しみましょう。

 

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