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高機能素材に着目した[HYKE]のものづくり
Buyer's VOICE
こんにちは。なんばパークス店の西川です!
今回は、2013年にデビューしてから人気が衰えない、[ハイク]の高機能素のアイテムに着目して解説していきます。
昨今は、特に高機能、高性能な素材使いにも注目が集まっているので、ぜひ押さえておきたいブランドです!

Profile
NISHIKAWA
なんばパークス店 / バイヤー
Spic&Span、IENAなどキレイめカジュアルなセレクトショップブランドや77circaなどユーズドミックスなスタイルが好きです。 「一日を楽しく過ごせるか」「自分にとってのベストバランス」にこだわってコーディネートを考えています。みなさんのお洋服へのこだわりをぜひお聞かせください!一緒にファッションを楽しみましょう。
- 過去の執筆記事
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[ハイク]について

[ハイク]はデザイナーの大出由紀子と𠮷原秀明がスタートしたブランドです。[ハイク]の前身ブランドとして1998年に始めた[グリーン]の時代から一貫して古着のワークウェアやミリタリーウェアからインスピレーションを受け、本質は損なうことなく再解体し、現代の服へ再構築しています。
▽[ハイク]の成り立ちついては前回の記事をご覧ください。
服飾の追究、そして進化を続ける[HYKE]の魅力
デザインだけではない[ハイク]の魅力

[グリーン]休止の5年後に[ハイク]として再スタートしたわけですが、モノづくりへの想いは変化したこともあったそうです。
それが、進化が止まらない新素材(高機能素材)への関心です。
[ハイク]のミニマルでスタイリッシュなデザインは幅広い層を虜にしていますが、近年は特に高機能、高性能な素材使いにも注目が集まっています。

デザイナーの二人は、過去のインタビューにて、「[グリーン]のときは天然素材の強さや魅力を取り入れていたが、[ハイク]を始めると合繊など新素材の目覚ましい進化に面白さを感じるようになった。」と語っており、より柔軟に素材を捉え表現できるようになったそうです。
そこから新しい素材を求め生地の展示会へ足を運んだり、自らが愛用しており好きだった確かなモノづくりをしているブランド[ザノースフェイス]とのコラボレーションを実現したり、ミリタリーから着想を得たデザインだけではなく、機能的なアイテムも誕生しました。
高機能素材「PERTEX(パーテックス)」

そこで、[ハイク]の商品によく使われる高機能素材が「パーテックス」です。
「パーテックス」は1979年に創業されたPERTEX社、イギリスのグレーター・マンチェスター州に本社を置くアウトドア用素材メーカー(現在は日本の三井物産が権利を所有)が開発した素材です。
最初に開発されたモデルである「パーテックス6」 は、超軽量でありながら非常に強靭で速乾性にも優れたナイロン素材で、アウトドアやスポーツ、軍用ウェアにも使用されるほどの実力。
その後、より高品質な素材の開発に力を注ぎ、防水性や透湿性にも優れた素材を次々と開発しており今ではファッション業界でも評価され多くのブランドが採用しています。

「パーテックス」といっても実はいくつか種類があり、今回紹介する[ハイク]のコートやポンチョに使用されているのは“PERTEX Shield”「パーテックス シールドエア」というモデル。
防水性・透湿性に優れた生地であり、それを実現するために、PU(ポリウレタン)コーティング技術を採用しています。特にレインウェアやスポーツウェア、トレッキングウェアに採用されていることが多いです。
ミニマルでスタイリッシュな “パーテックス ショップコート”

ショップコートとは、元々作業員の制服として使用されてきたワークコートの一種で、耐久性の高いデニム地で製造されていたものが、後にデニムショップの店員のための制服として普及していったことからショップコートと呼ばれるようにになりました。
ワークジャケットやカバーオールをベースにしたデザインが特徴で、ワーク、ミリタリーウェアからインスピレーションを受ける[ハイク]とも、ショップコートはうまくマッチしているなと思います。

ショップコートは基本的には大きなパッチポケットを備えたユーティリティ性の高いものが主流ですが、そこはやはり[ハイク]。タウンユースに恥じないデザインの高さにも注目です。
一見シンプルなスプリングコートですが、「パーテックス シールドエア」を使用しているのでもちろん防水、吸湿性は抜群。薄手で軽量のため持ち運びにも便利です。
蒸し暑さの続く梅雨時期は特にレインコートとしても大活躍で、湿度の高い日本の気候にぴったりハマるコートと言えます。
オーバーシルエットでさっと羽織ることができ、中は重ね着やジャケットを着ても問題なし、野暮ったさを感じさせずどこまでもミニマルでスタイリッシュさを追求した[ハイク]ならではのコートではないでしょうか。
モードな雰囲気も堪能 “パーテックス ポンチョコート”

こちらも「パーテックス シールドエア」を用いたもので、ロングケープのようなモードな雰囲気漂うポンチョです。
広げると四角い大きな布をナイロンテープとボタンだけでデザインするという大胆かつシンプルさが魅力的なポンチョ。
長いポンチョは動きにくくないのかと考えが過りますが心配は無用。スナップボタンを留めることにより袖を通して着用することができます。

こちらも中に着るスタイルを気にせず、なんならバックパックやショルダーバッグも背負ったままでも着用できます。
マントのように纏うだけでぐっとモードな空気に、[ハイク]の世界観に触れられること間違いなしです。
最後に

数年前まではデザインに惹かれてファッションを楽しむことが多かった私も、年齢を重ねるにつれて素材そのものの機能や性能にも注目するようになりました。[ハイク]には、デザインやシルエットに加え、アウトドアブランド並みの機能的な要素も魅力です。
[ハイク]の着る人のことを考え進化し続ける、こだわりの詰まったものづくりが[ハイク]の魅力です。
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