[Acne Studios]日常の延長にあるアート
Buyer's VOICE
こんにちは。福岡店の花岡です。
今回は、30年足らずで世界が注目するような、今の地位を確立させてきた[アクネ ストゥディオズ]をご紹介していきます。
初めは友人と3人で始めた小さな会社で、衣類制作のノウハウもない状態からスタートしました。
Profile
HANAOKA
福岡店 / バイヤー
ENFOLDやCINOH、Ujohなど、シンプルな中にもひと癖あるアイテムが好きです。イラストやグラフィックもののTシャツも大好きで、好きなイラストレーターのアイテムや、旅行先で心惹かれたアイテムを見つけるとつい買ってしまう癖があります。みなさまといろんなお話ができるのを楽しみにしています!
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[アクネ ストゥディオズ]とは
[アクネ ストゥディオズ]は、1996年にスウェーデン・ストックホルムで創立されたブランドです。現在のクリエイティブディレクターはジョニー・ヨハンソン。芸術家の母親を持っていたそうで、その影響か、高校を卒業後に芸術大学に進学し、そのまま独学でデザインの仕事を始めることになりました。
前回の記事で[アクネ ストゥディオズ]の成り立ちや代表作のデニムについて詳しく紹介していますのでご覧ください。
▽前回の記事
[Acne Studios]とジョニー・ヨハンソン
また、様々なフォトグラファーやアーティストなどとのコラボレーションも多く行っています。日常着を題材にして、様々な分野のアートを表現していることも、毎年注目しておきたい理由の一つです。
ヨハンソンの世界の捉え方が表れている “フェイスロゴ”
こちらは、シンプルなデザインですが、かわいらしい「フェイスモチーフ」が入っています。これは、ヨハンソン曰く、「ごく普遍のスウェーデン人の顔」を表しているそうです…!
表情は読み取れない、だけど、どこか愛くるしくも見える絶妙な表情ですよね。
フェイスモチーフには、「どんな人、家族でもその人にとって普通であり、誰かが普通かどうかを判断するものではない」といったメッセージがこもっています。
LGBTのファミリーを、フェイスモチーフシリーズのイメージに起用するなど、ヨハンソンの世界の捉え方が表れているアイテムとも言えます。
普遍的に着られるロゴアイテムやフェイスシリーズには、「誰にとっても普通で、特別に着られる服」というデザイナーのメッセージが込められている気がします。
普遍的でミニマルなロゴ
[アクネ ストゥディオズ]といえば、シンプルなロゴアイテムを思い浮かべませんか?
こちらのアイテムも、胸元にはロゴが。ただし、しっかりロゴデザインとわかりつつも、ブランドの主張がなされない程よいサイズ感のロゴが効いています。シルエットもゆったりとしていながら、体に程よくフィットする形で、ラグジュアリーな雰囲気を感じさせながら、着る人を選ばないデザインです。
[Acne]というブランドの名前は、「Ambition to Create Novel Expressions(新しい表現を創造する野望)」の頭文字を取っています。
まさに破壊と創造を繰り返しながら、常に新しい表現を模索している物作りへの姿勢が、プロダクトにもしっかりと表れています。
伝統的な日本の帯から着想を得た“musubiシリーズ”
日本の着物の帯揚げから発想を得たという、“ムスビシリーズ”は、2016年にデビューしたモデルです。シーズン毎に様々な形が発売されていて、ロゴバッグに次ぐ定番アイテムとしても定着しています。
こちらは、フロント部分に大き目の結び目をモチーフにしたショルダーバッグ。造形的な結び目が目に入り印象的なアイテムですが、小ぶりながらマチもあり、デイリーに使い勝手のいいデザインです。
着物という日本文化を、アイコニックにデザインに落とし込む点は、ヨハンソンらしい芸術的な感性が見えますが、リアリティを追求しているブランドだからこそ、使い勝手の良さもしっかりと計算されています。
最後に
[アクネ ストゥディオズ]のシンプルな定番アイテムにもしっかりとデザイナーのメッセージが込められています。ブランドのアーティスティックな世界観を、ぜひお洋服や小物で取り入れてみてくださいね。
デニムやトップスの他にも、バッグ類やマフラーなど、二次市場でも非常に人気が高いアイテムが多いです。RAGTAGでもお買い取り強化しているブランドなので、出番が減ったものがございましたら、お持ち込みください!
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