[Supreme]日本との関係性を探る
Buyer's VOICE
みなさまこんにちは。吉祥寺店IHARAです。
今回は、なぜ日本で[シュプリーム]が人気なのか、日本との関連性とコラボ物の魅力について語りたいと思います。
Profile
IHARA
吉祥寺店 / バイヤー
2010年入社、バイヤー歴12年。吉祥寺という地域に根差した相手に寄り添った、お客様の想いを汲み取った親身な対応を心がけています。ドメスティック、ストリートはもちろん、性別問わずインポートのデザイナーズブランドも得意としており、大好きな音楽関係(ROCK・HIPHOP全般)の古着やミリタリ―も好きです。そういった幅広いRAGTAGの洋服携わりながら毎日仕事に努めています。
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[シュプリーム]とは
1994年に当時[ユニオン]のオーナーだったジェームス・ジェビアがNYのマンハッタンにて立ち上げた[シュプリーム]。スケートファッションでありながら、ヒップホップやパンクロックやハードコアやレゲエなど垣根を超えたユースカルチャーを体現している。洋服に携わっている方なら[シュプリーム]は誰もが知っているストリードブランドです。
昨年、韓国に初めてとなる16店舗目の店舗がOPENしました。世界にたった16店舗しかないのに日本には1/3以上を占める6店舗あります。
[シュプリーム]は、毎週目当てのアイテムを求めて、各店舗の中で長蛇の列ができるほど、常に熱狂的な盛り上がりを見せています。
日本にはコレクションブランドやストリートブランド含め、多くの海外のブランドがある中で、これほどまで熱狂的なファンが多いのは、世界的に見ても特殊であると感じます。
裏原文化の確立
日本の各店舗になぜ、これほどまで行列が毎週できるようなお店になったのか?
今の[シュプリーム]と日本の関係性に置いて、裏原を抜きにしては語れないと思います。ちょうど[シュプリーム]が立ち上がった1990年代頃に原宿文化が大きく変わろうとしているときでした。
藤原ヒロシとSK8thingの手掛ける[グッドイナフ]が始まったのが1990年。
裏原シーンの中心的な役割を担ったNIGOと高橋盾が経営する「ノーウェア」のOPENが1993年。また、[ステューシー]のスタッフを務め、元々初期“Supreme Crew”でもあった西山徹が手掛ける[ダブルタップス]の設立が1996年。[シュプリーム]の日本代理店だったワングラムに一時期在籍していた清永浩文がデザイナーを務める[ソフ(現:ソフネット)]が1998年に立ち上がる。それまでの[コムデギャルソン]や[ヨウジヤマモト]などのカラス族と呼ばれる「DCブランド」から、裏原ストリートのファッションへ時代が変革する時でもありました。
[シュプリーム]日本で取り扱いスタート
そこにジェームス・ジェビアが率いる[シュプリーム]が、当時の裏原の人気店「ヘクティク」などにセレクトブランドとして取り扱われるようになり、当時の裏原の顔役の方たちも挙って[シュプリーム]を着用するようになります。
当時の[シュプリーム]は、代理店のワングラム社長の大村健一が、裏原の重役世代と仲が良かったこともありますが、雑誌などで藤原ヒロシやNIGO、SK8thing等が[シュプリーム]を着用しているのが多く見受けられました。
その効果もあり、当時セレクトで売られていた[シュプリーム]は、あっという間に代官山の路面店OPENを皮切りに、大阪、福岡、原宿、渋谷、名古屋と日本各地に路面店舗を拡大します。
その日本各地の店舗のOPENを受けて、オーナーのジェームス・ジェビアは「[シュプリーム]の生産数を上げざるを得なかった」という話を聞くので、そこ辺りが[シュプリーム]の日本贔屓になっている所以かもしれません。
歴代のコラボレーション
[シュプリーム]と言えば、今ではどのブランドもやっているほど、コラボの先駆けでもあります。
元々[シュプリーム]は、NYの[カルバンクライン]の広告(ケイトモスの写真)に[シュプリーム]のステッカー貼り付けて、他ブランドとの関わりを経て、一躍有名になったブランドでもあります。
ブランド設立より、垣根を越えて多くのブランド、アーティスト、キャラクター等とコラボを行っており、様々なブランド、アーティスト、キャラクター等とタッグを組むことによって、世間を驚かせてきました。
[シュプリーム]は、今までに[ルイヴィトン]や[バーバリー]や[ティファニー]などのラグジュアリーブランド始め、様々なブランドやアーティストとのコラボを行っています。日本でも数多くのブランドと行っています。
×[ダブルタップス]
2021年のコラボが記憶に新しい所ですが、今までに5回程コラボをしております。
1998年の初めてのコラボは日本で代官山、大阪、福岡が一斉にOPENした年でもあり、この当時のコラボの“BOXLOGO”は市場もっとも手に入りにくいと言われています。
[シュプリーム]のデザインには、上記のコラボ以外にも西山徹が提供しているデザインは多いです。
×[コムデギャルソンシャツ]
日本ブランドで一番注目されたコラボではないでしょうか?
2012-2018年と定期的にコラボは長く続きましたが、人気不動のままにコラボは終了してしまいました。
[シュプリーム]の“BOXLOGO”が反転しているTシャツや[コムデギャルソンシャツ]のキレキレのセンスの良さが加わっており、今でも探している方が一番多いコラボかと思います。
根深い日本のストリートブランドとのコラボ
今まで紹介したブランド以外にも[シュプリーム]は日本ストリートブランドに対するアンテナは高く、[サウストゥウエストエイト]や[サスクワッチファブリックス]、[ブラックミーンズ]など多くの日本ストリートブランドとコラボを行っています。
最後に
長々と語ってしまいましたが、2024年は[シュプリーム]が30周年ということもあり、これまでもこれからも人気であり続けるブランドかと思います。
RAGTAGでは、[シュプリーム]のお買い取りを引き続き強化しております。最近買った物もご自宅で眠っているお品物がございましたら、ぜひご相談ください。