[KENZO]時代を彩る

[KENZO]時代を彩る

Buyer's VOICE

COLUMN

2024.11.05

みなさまこんにちは。吉祥寺店のIHARAです。
今回は、NIGOがアーティスティックディレクターに就任したことで人気が再熱した[ケンゾー]について、ブランドの歴史と現在の特徴をご紹介いたします。

IHARA

Profile

IHARA

吉祥寺店 / バイヤー

2010年入社、バイヤー歴12年。吉祥寺という地域に根差した相手に寄り添った、お客様の想いを汲み取った親身な対応を心がけています。ドメスティック、ストリートはもちろん、性別問わずインポートのデザイナーズブランドも得意としており、大好きな音楽関係(ROCK・HIPHOP全般)の古着やミリタリ―も好きです。そういった幅広いRAGTAGの洋服携わりながら毎日仕事に努めています。

index

    高田賢三が立ち上げた[KENZO]

    KENZO ブルゾン

    フレンチアイビーの巨匠とも知られた高田賢三。木綿の新しい可能性を打ち出したことで、「木綿の詩人」と称され、早くから注目を集めました。和洋折衷をおりまぜ、身体を衣服から解放させることを意識し、直線裁ちの着物袖やダーツをなくしたゆとりある服を生み出します(三宅一生とも仲が良く似た考えに通じます)。

     

    早くからパリに渡り、自らのお店「ジャングルジャップ」を開き、奇想天外な色使いや柄の組み合わせを用いた「色彩の魔術師」と称されるなど、日本人としての感性を駆使したスタイルを数多く発表しました。

     

     

    KENZO カットソー

    2024年7月6日~2024年9月16日まで「高田賢三 夢をかける」KENZO展が東京オペラシティ アートギャラリーにて開催されていました。高田賢三が手掛けた数多のコレクション、さらに、彼の人生は度胸と運に裏打ちされた生粋のアーティストでした。

     

    KENZO展の高田賢三の人生年譜の中では、アパートの立退料として家賃10ヶ月分を受け取ってフランス行きを決めたこと、お金がなかったので日本から和服の生地を取り寄せて服を使ったが、それが功を奏して、着物地のワンピースが「ELLE」の表紙を飾るなど様々な高田賢三のドラマが紹介されていました。

     

    高田賢三は、その後も旅をテーマにフォーククロアや民族衣装に着目したコレクションで人気が上がり1970年代一世を風靡しますが、1993年に経営難に陥りLVMHに買収され2000年春夏コレクションには高田賢三自身も[ケンゾー]を去ります。

    キャロル・リム & ウンベルト・レオンの[KENZO]コレクション

    KENZO ニット

    キャロル・リム&ウンベルト・レオンは2018年にカプセルコレクション「メメント(Memento)」を発表しました。高田賢三が愛したフラワープリントやアニマルモチーフをリアルに再現しました。

     

    このキャロル・リム&ウンベルト・レオン時代に今の[ケンゾー]の顔とも言うべき、タイガースウェットが世に生み出されます。最初は、タイガースウェットのようにタイガーモチーフとロゴを前面にデザインしたアイテムはなく、高田賢三はタグへのプリントやワンポイントとしてタイガーモチーフを使用していました。

     

     

    KENZO タイガー

    現在のタイガースウェットの誕生のきっかけは2012年の秋冬コレクションで、キャロル・リムやフンベルト・レオンがトラのグラフィックのセーターを最初のコレクションで発表したのが始まりです。

     

    その後[ケンゾー]は、2022年までに世界の野生のトラの個体数を2倍にするという世界自然保護基金「WWF」のトラ保護目標「TX2」プロジェクトと提携し、2018年7月21日に「Rare Stripes コレクション」を発表しました。

     

    この活動によりキャロル・リム & ウンベルト・レオンが在籍している間にタイガーモチーフを起用し続け今の[ケンゾー]のアイコンアイテムになりました。

    NIGOが手掛ける現代の[KENZO]

    KENZO デニムブルゾン

    そして、2021年9月より[アベイシングエイプ]の元デザイナーであり[ヒューマンメイド]のデザイナーでもあるNIGOが[ケンゾー]のアーティスティックディレクターに就任しました。

     

    [ケンゾー]が培ってきた和洋折衷のデザインを引用し、現代風のデザインに昇華したデザインであり、ファーストコレクションでは[ケンゾー]お家芸ともいえるポピー柄などの様々な多彩な柄をNIGO風にアイコニックに昇華させたコレクションが披露されました。2024年春夏には、VERDYなどとのコラボでもランウェイを湧かせました。

    最後に

    KENZO ホビー柄

    高田賢三が始めた日本のDNAを上手く引き継ぎながら、価値観が多様化する中でモードとストリートを現代風に融合させた、NIGOらしいデザインが続々発表され話題になっています。

     

    RAGTAGではこれから益々注目を集めるであろう[ケンゾー]のお買い取りを強化しています。以前のアイテムから現行品まで大歓迎です。ぜひ一度ご相談ください。

     

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