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BUYER'S VOICE RAGTAGバイヤーのファッション偏愛をお届け!

RAGTAGスタッフもお客さまと同じくらいファッションが大好き。
このコーナーでは、豊富なファッション知識を持つバイヤーたちが、
自ら偏愛するブランドやアイテムをご紹介します。

私の好きなブランド、あのアイテム

Maison Margiela / MM6 の
スウェット

RAGTAG 福岡パルコ店 バイヤー 木村 寿美子

■足袋ブーツの歴代モデルに興奮

RAGTAGで働きはじめてから、さまざまなファッションに触れ合う中で出会った特別なブランドの一つが、[Maison Margiela(メゾン マルジェラ)]や[MM6]でした。“カレンダータグ”と背中の“四つ糸”がとにかくかっこいい!と思ったことを覚えています。2017年に福岡の「岩田屋」で“足袋ブーツ”のポップアップショップが開催されました。東京に比べて福岡はアイテム取扱い数が少ないため、ここで見た1989年春夏の初代から最新コレクションまでの“足袋ブーツ”のアーカイブに胸を躍らせました。

■再構築ラインのスウェット

バイヤー木村お気に入りののスウェットたち。手の込んだ作りでモノとしてもインパクトがありながら、女性らしく、しかもデイリーに着こなせる(バイヤー木村私物)

この展示の際、私は一緒に並んでいた「再構築」スウェットに強く惹かれました。マルジェラといえば「再構築」というワードが出てくる人も多いと思いますが、カレンダータグで言えばレディースは「0」、メンズは「0 10」が解体再構築ラインと呼ばれるものでした。こちらは無地ラベルの「1」なので、ジョン・ガリアーノがクリエイティブディレクターになった後の「コレクションライン」のものですが、再構築デザインへのオマージュをしていると言われています。ボディにヴィンテージ加工を施し、袖にもダメージを入れるなど、手の込んだ作りが特徴です。

■MM6の魅力

もうひとつ紹介したいのは、当初の[マルジェラ6]からスピンオフのような形で独立した[MM6]のもの。このラインでは、過去のマルジェラのアーカイブから[MM6]らしい解釈でデザインされたものが多くリリースされています。このラインから定番化したものもあり、価格も買いやすいので、私も色々と集めました。こちらのスウェットは2016年秋冬物ですが、マルジェラのペンキ手法をオマージュしたペイントを施しています。それでいて女性らしく、デイリーに着られるようになっているところが[MM6]の魅力だと思います。

■「洋服とは?」を問いかけるブランド

マルジェラはその長いブランドの歴史、販売やデザイン手法、そしてマルジェラ自身の思考も独特で唯一無二であり、着る人に「洋服とは?」と問いかけてくる稀有なブランドだと思います。2015年にジョン・ガリアーノをクリエイティブディレクターに迎え、新生[メゾン マルジェラ]となった今は、過去のデザインを継承しながらも、リアルクローズを目指したブランド色を打ち出しています。そこについて賛否は分かれているところなのですが、お客様の中にもそれぞれ異なるポイントでこのブランドへの想いがあるのではないでしょうか。そういったこだわりのお話を、是非お買い取りの際にもお聞きできればと思っています。

木村 寿美子

2012年入社。2015年よりバイヤー。ブランドの個性が見えるデザインが効いたアイテムが好き。服選びでは、トレンドに左右されず長く着られ、「自分らしさ」を表現できることを大切にしている。

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