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BUYER'S VOICE RAGTAGバイヤーのファッション偏愛をお届け!

RAGTAGスタッフもお客さまと同じくらいファッションが大好き。
このコーナーでは、豊富なファッション知識を持つバイヤーたちが、
自ら偏愛するブランドやアイテムをご紹介します。

私の好きなブランド、あのアイテム

ニコラ・ジェスキエール の
LOUIS VUITTON

rt銀座店 日比野 翔子

■ニコラ・ジェスキエールに よる“エピライン”

[ルイ・ヴィトン]はファッション界の最先端を走り続ける“憧れ”ブランドです。[ルイ・ヴィトン]に限らず、ハイブランドはデザイナーの変更とともにブランドカラーが変わるのも面白いポイントですが、2013年にウィメンズのディレクターにニコラ・ジェスキエールが就任しました。(メンズはヴァージル・アブローです)前任のマーク・ジェイコブスは、村上隆や草間弥生とのコラボレーションや、ウィメンズの洋服をスタートさせたりと、数々の偉業があります。ニコラもコラボレーションは行っていますが、個人的には“エピライン”の新たな提案が印象的です。
マーク・ジェイコブス期は“ヴェルニ”などの華やか色合いが注目されていて、“エピライン”のクラシックな良さが影に隠れてしまっていました。ニコラはその“エピライン”の線状の型押しが施されたグレインレザーを積極的に採用し、プリントなどのデコレーションやカラーバリエーションを増やし、今までのクラシカルな“エピ”のイメージを払拭しました。斬新なデザインの多かったマークと比べ、ノスタルジーを感じさせるポップ×クラシックなデザインがニコラの魅力です。

■進化し続ける素材と変わらないクラフトマンシップ

「旅」をテーマにトランクメーカーとして創業した[ルイ・ヴィトン]の製品は、品質の良さも人気と信頼につながっています。PVC加工(トアル生地に塩化樹脂素材をコーティングした加工)の製品は軽くて耐久性があり、レザー同様に長く愛用できます。“エピライン”はこれまでは厚みや重さのあるカーフスキンを使用していましたが、現在はソフトエピという柔らかく軽いカーフスキンを使用しています。“エピ”に限らず内側の素材を変えたり、ストラップ付きに変更したりなど、お客様に寄り添って進化し続ける姿勢にも高いクラフトマンシップが感じられます。

■歴史のあるブランド

新しいブランドがどんどん誕生する中で[ルイ・ヴィトン]はいつの時代も最先端で不動の位置にいます。単純に160年以上続いていること自体すごいことだと思いますが、「全てはお客様のために」をモットーにしているところが長く続く信頼につながっていると思います。丁寧な接客スタイルやアフターケアも細かく相談に乗ってくれるところもさすが[ルイ・ヴィトン]だなと思わせてくれます。長い歴史の中で生まれたエピソードも面白く、有名人がオーダーして誕生したモデルや、頭文字のLとVを組み合わせたモノグラムは日本の家紋をモチーフにしていたり、市松模様の“ダミエ”など日本にまつわる話もさらにブランドに深みを与えていると思います。近年はコラボレーションアイテムが入手困難になったり、話題性に事欠かないブランドなので、今後も注目していきたいと思います。

日比野 翔子

2014年入社。16年よりバイヤー。銀座店にてバイヤーの知識を活かしてラグジュアリーフロアにて販売を担当。

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