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BUYER'S VOICE RAGTAGバイヤーのファッション偏愛をお届け!

RAGTAGスタッフもお客さまと同じくらいファッションが大好き。
このコーナーでは、豊富なファッション知識を持つバイヤーたちが、
自ら偏愛するブランドやアイテムをご紹介します。

私の好きなブランド、あのアイテム

GUCCI の
”モナコエンブロイダリージャケット”

RAGTAG福岡パルコ店 古賀 雄大 

■革命児 アレッサンドロ・ミケーレ

私が[GUCCI(グッチ)]を好きになったきっかけは、2015年からクリエイティブディレクターを務めているアレッサンドロ・ミケーレの、[グッチ]のイメージを覆した奇抜で独自性のあるコレクションです。
アレッサンドロ・ミケーレは[FENDI(フェンディ)]でアクセサリーデザイナーとして経験を積んでいたころ、当時のクリエイティブディレクターであったトム・フォードに見出されて2002年に[グッチ]に入社。それ以来、2006年にレザーグッズのデザインディレクター、2011年には当時のクリエイティブディレクターに次ぐポストであるアソシエイト・クリエイティブ・ディレクターとキャリアアップしていきながら、裏方として[グッチ]を支えてきた人物です。
[グッチ]の威光に陰りが出てきた2015年、フリーダ・ジャンニーニとともに前CEOが退任。変革を求めていた現CEOのマルコ・ビッザリーニは、2015-16年秋冬コレクションで、既に用意されていたフリーダ・ジャンニーニのラストコレクションをショーの1週間前になんと撤回。トム・フォード時代から経験を積んで社風を理解し[グッチ]の伝統に敬意を持ちながらも、独自の世界観を発揮して新しいものを創り上げる、アレッサンドロ・ミケーレを抜擢し、ミケーレをはじめとするデザインチームのコレクションを発表したのです。奇抜で独自の存在感があるそのコレクションは成功し、その後ミケーレは正式に[グッチ]の新クリエイティブディレクターに就任しました。それまで無名だったアレッサンドロ・ミケーレにより、[グッチ]は新たな美しさや価値観を打ち出す、革命的なブランドへと見事に生まれ変わったのです。

■名作 モナコエンブロイダリージャケット

今回紹介するアイテムは、アレッサンドロ・ミケーレがデビュー当初から発表している、“エンブロイダリージャケット”です。細身のシルエットにソフトなラウンドショルダーが特徴で、スリムでドレッシーなスラックスなどにもマッチする“モナコ”ジャケットに、今の[グッチ]のシンボルであるスネークやビーなどの刺繍が全体に施されています。デビュー当初、その独自のデザイン性から話題を集めたアイテムでした。
フォーマルなスラックスにも合うシルエットですが、刺繍のデザインがポップであるため、デニムやチノパンツなどカジュアルなボトムと合わせてもかわいいのが魅力。まさにアレッサンドロ・ミケーレが生み出した[グッチ]の世界観を様々なスタイリングで楽しむことができます。

■愛され続ける定番品

[グッチ]は創業100年を超える老舗のブランドで旅行バッグや馬具などの製造から始まりました。 今でもその高い品質や変わらず愛され続けているデザインも沢山あり、お馴染みのコーティングしたキャンバス生地に描かれた“ダブルG”のモノグラムや、馬具からインスピレーションをうけた“シェリーライン”“ホースビット”、バッグのハンドル部分に竹を使用した独自のデザインが特徴の「バンブーバッグ」、43種類の花々が37色にもよって描かれた“フローラ”など、その当時の歴史を感じさせるレトロなアイテムが沢山あります。今の時代にマッチする新しいエッセンスがプラスされつつも、今でも変わらず愛され続けているのは、老舗[グッチ]の歴史と伝統をリスペクトするアレッサンドロ・ミケーレの力だと思います。 ぜひみなさまもこの数々の歴史を彩ってきたアイテムたちを目で見て、肌で感じて、楽しんでみてはいかがでしょうか。

古賀 雄大

2019年入社。自分自身を表現できるような個性的なデザインやブランドの歴史を感じられるヴィンテージのアイテムを使ったスタイリングを得意としています。

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