RAGTAGスタッフもお客さまと同じくらいファッションが大好き。
このコーナーでは、豊富なファッション知識を持つバイヤーたちが、
自ら偏愛するブランドやアイテムをご紹介します。
私の好きなブランド、あのアイテム
Nigel Cabournの
“NABAL DUNGAREE”
バイヤーのファッション偏愛
RAGTAG神戸店 店長 WAKATA
■男心をくすぐるアイテムたち
［Nigel Cabourn（以下、ナイジェル・ケーボン）］は1981年に、デザイナーのナイジェル・ケーボン氏が立ち上げたブランドで、「クリケット」というナイジェル氏が学生の頃に立ち上げたブランドがもとになっています。
このナイジェル氏、同ブランドのデザイナーとしてはもちろんですが、ヴィンテージアイテムのコレクターとしても有名で、そのコレクトしたアイテムからインスピレーションを受け、ブランドアイテムのデザインを手がけることも多いと聞きます。
そうしてヴィンテージアイテムを基にしているだけあって、とにかく男心をくすぐるアイテムが非常に多い！
私が［ナイジェル・ケーボン］の洋服に出会ったのは、社会人1年目の時。初めはセレクトショップのオンラインショップで、たまたま見つけたのが出会いでした。そのアイテムを見た時は「こんな古着屋さんに置いているヴィンテージ品のような洋服があるんだ！」と感銘を受けたのを覚えています。当時からワークスタイルが好みだった私は、すぐにブランドの虜になりました。
■定番アイテム“NABAL DUNGAREE”
今回紹介するのは［ナイジェル・ケーボン］の定番かつ人気アイテムでもある「NABAL DUNGAREE（ネイバル ダンガリー）」という名前のオーバーオールです。
このオーバーオール、ナイジェル氏が大変気に入っているアイテムで、本人も普段から良く着用しています。そのこともあり［ナイジェル・ケーボン］好きの中でもファンの多いアイテムで、ナイジェル氏が良く着用しているオレンジカラーの物は、特に人気だったと聞きます。
魅力は何と言っても、こだわりの詰まったデザイン。1940年代のミリタリーパンツ「DECK PANTS」をベースに、腰より下部分は「USMC-44」というモデルのカーゴパンツを合わせた、［ナイジェル・ケーボン］オリジナルのデザインをしています。この形が本当にかっこよく、購入してから4年経ちますが、未だに愛用しています。
写真の私物は、着て洗ってを繰り返しているので色落ちが少しありますが、ブランドの背景を考えると、色落ちして少しぼろいくらいがかっこいいかなと思っちゃいます。
またこのNABAL DUNGAREEは［ナイジェル・ケーボン］の「LYBRO（ライブロ）」というラインで展開されています。実はこのLYBROとは1927年に英国で創業したヴィンテージイギリスワークウェアメーカーの名前。今は廃業になってしまいましたが、ナイジェル氏がこのメーカーに強く思い入れがあったため、自ら商標を得てライン立ち上げました。
日本製やイギリス製にこだわる［ナイジェル・ケーボン］ですが、このLYBROラインは全て中国製。そのため本ラインのアイテムと比べると価格が抑えられており、手が届きやすいラインになっています。［ナイジェル・ケーボン］の入門アイテムとしてもおすすめです。
■特別が見つかるブランド
今回紹介したNABAL DUNGAREE以外にも［ナイジェル・ケーボン］にはホスピタルジャケット、マロニージャケット、アーミーカーゴパンツなど様々な代表作があります。どれもナイジェル氏のこだわりが詰まったアイテムで、他にはない特別感を味わうことができます。様々なヴィンテージアイテムに触れたからこそ、人々を驚かす洋服をデザインできるのだと思います。
ちなみにナイジェル氏は、日本が大好きで良く来日されています。直営店にも顔を出すみたいで、運が良ければばったり会えるかも。私はまだお会いしたことはありませんが、一度会って一緒に写真を撮ってもらいたいです。
WAKATA
2015年入社。よく着用するブランドはPORTER CLASSICやNIGEL CABOURN。お客様の立場に立った丁寧な接客を心がけて店頭に立っています。
