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BUYER'S VOICE RAGTAGバイヤーのファッション偏愛をお届け!

RAGTAGスタッフもお客さまと同じくらいファッションが大好き。
このコーナーでは、豊富なファッション知識を持つバイヤーたちが、
自ら偏愛するブランドやアイテムをご紹介します。

私の好きなブランド、あのアイテム

patagonia の
フリース

RAGTAG 新宿店 バイヤー 岸和田 孝志

■パタゴニアとの出会い

私と[パタゴニア]の初めての出会いは高校生時代の1993、94年位です。裏原系ブランドが爆発的な人気が出る少し前の当時の古着屋では、ヴィンテージの[リーバイス]やフライトジャケット、オールドスウェット、そして[ナイキ]、[アディダス]なども人気でした。そんな時期に古着屋で初めて見た[パタゴニア]のフリースは、2,900円くらいの「スナップT」だったと思います。今でいうレギュラー古着扱いでしたが、きれいな配色に心を奪われました。
90年代後半からアウトドアブランドがファッションアイテムとして認知されるようになり、古着屋でも見かける機会も増え、自分好みな配色を見ると購入していました。2000年には木村拓哉さんがドラマで着用したことで、[パタゴニア]人気は沸騰。その後、流行の変動による浮き沈みも感じましたが、この数年また人気が再燃し、2019年秋冬の「クラシックレトロX(フリース)」は、9月の段階で各ショップほぼ完売しています。

■コレクターズ心をくすぐる名作たち

 

バイヤー岸和田の圧巻のコレクション!「これはまだ一部で、家にもたくさん眠ってます(笑)」

[パタゴニア]はとにかく名作揃いです。「カヤックフリース」、「グリセードジャケット」、「シンプルベスト・シャツ」、「ダスパーカ」、「SSTジャケット」、「パドリングジャケット」など、他にも多くの名作が存在します。ミリタリーラインの「M.A.R.S」があったり、ディティールや製造国が変わったり、急に廃盤になったり、売れ残っていたモデルが数年後にすごく人気が出たりと、私のようなマニアを飽きさせない要素を持っています。

■「レトロリズムフーディー」の魅力

名作「レトロリズムフーディー」。「他にフィッシング系やカヌー系も同様に現在市場価値が上がっています」

今回紹介したいのは「レトロリズムフーディー」というフリース。2003〜5年までの3年間しか製造されなかったため、ここ数年市場価値が高いモデルです。定番の「クラシックレトロX」と比べてもサイズ感が大きく、今のトレンドにばっちりハマるデザイン。タイトシルエットがトレンドだった当時のファッション的な時代背景を考えるとなかなか売れなかったため、製造を中止したのではないかというのが私の考えです。ギアとして性能が高くても、時代に合わなかった名作ではないしょうか。こうして過去のアイテム価値が再燃するのも、[パタゴニア]のブランドとしての信頼度が高いからこそ起こる現象だと思います。

■唯一無二のブランド哲学

ファッション業界で当たり前となっている他ブランドとのコラボレーション、ショップ別注がない。これは「[パタゴニア]のアイデンティティが薄れる」という理由かららしいです。環境問題への取り組みや、最近話題になった参議院選投開票日の全店休業、シーシェパードとの関係など、賛否は別として、ブランドとしての確固たる芯を感じさせてくれるのも、私が[パタゴニア]に惹かれる所以の一つ。これからもコレクション熱は続きそうです。

岸和田 孝志

2000年入社。バイヤー歴は15年を超える。マニアも唸る深いファッション知識に裏打ちされた信頼感のある接客対応で、多くの指名顧客を抱えるベテランバイヤー。

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