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BUYER'S VOICE RAGTAGバイヤーのファッション偏愛をお届け!

RAGTAGスタッフもお客さまと同じくらいファッションが大好き。
このコーナーでは、豊富なファッション知識を持つバイヤーたちが、
自ら偏愛するブランドやアイテムをご紹介します。

私の好きなブランド、あのアイテム

PRADA ”ナイロンバッグ”

rt銀座店バイヤー 日比野翔子

■[PRADA(プラダ)]との出会い【PRADABOOK】

「PRADA BOOK」は製作過程や裏側などが掲載されています。 このテキスタイル!や、このショー会場!など懐かしくなる写真もチラホラ。 マニアックな内容は読むと詳しくなったような気にさせてくれます。結構分厚い本で、読むたびに発見があるのでいつ見ても面白いですね。

■伝統と革新の歴史【ミウッチャ・プラダ】

1913年ミラノにて革専門店として“プラダ兄弟”がブランドをスタートさせました。高品質で上質なレザーを今でも使用していますが、王室御用達だった当時も上流階級向けにヒットしたそうです。第二次世界大戦後に生活の価値観が変わり低迷期に入りますが、1978年に創業者の孫であるミウッチャプラダがオーナーになってから復活劇を遂げます。
裕福であることが重要だった80年代、ラグジュアリーの価値観を変えた1人と言われています。 80年代にはレディースウェアをスタートさせ、90年代に入ると姉妹ブランドの[MIU MIU(ミュウミュウ)]や[PRADA SPORT(プラダスポーツ)]、香水、PRADA by LGという携帯電話など幅広く展開してどんどんグローバルになっていきます。

プラダは「日常を贅沢に飾る」をコンセプトにしています。 見ためのラグジュアリーさはもちろんですが、プラダのアイテムは機能面にも優れていると思うことが多々あります。
ナイロンは扱いやすく、財布は細かい型押しのサフィアーノレザーでキズが付きにくい。 バッグや財布など、キズや汚れがつくとショックですよね。高い値段で購入するなら長く使いたい。そういう面もプラダはフォローしてくれます。 ミウッチャプラダが伝統を重んじ革新し続ける方だからこそ、PRADAはずっと愛されているのだと思います。

■定番人気素材【ポコノ】

[プラダ]の代名詞といえば、「ナイロンバッグ」。こちらは80年代に発売され流行し、現在は定番となったバックパック、お持ちだった方も多いと思います。私は当時欲しかったのですが、買えなかったのでそれっぽいバックパックを持ってました…。
ポコノシリーズは昨年位からSNSで再燃し始めています。 このナイロン生地、ただのナイロンではありません。名前は「ポコノ」。ポコノは工業用ナイロンで主にミリタリー用に使われていました。ミリタリー用だけあって軽くて丈夫。撥水性があり多少の汚れなら拭き取ってしまうことができる扱いやすさが魅力です。それまでバッグといえばレザーが主流。「何か不可能に近いことをやってみたかった」というデザイナーのミウッチャプラダのパワーは尊敬に値します。ナイロン生地というとカジュアルなイメージですが、[プラダ]のナイロンは滑らかな光沢があり、部分的にレザーを使い、正面にはアイコンの「三角プレート」と、ラグジュアリーを感じさせるところが計算されているなと思います。

■[プラダ]ナイロンの未来

昨年[プラダ]は、2021年までに全てのナイロン製品を「ECONYL(エコニール)」という無限にリサイクルできる再生ナイロンへ移行することを発表しました。「ReNYLON」というコレクションです。 ブランドの代名詞的素材をサステナブルな素材に変換する大胆さ。エコニールは他のハイブランドでも使用されているのですが、ポコノが持つ滑らかな光沢はそのままにポコノより少しハリ感がある手触りです。
この[プラダ]の歴史を置き換えるような革命的なニュースとともに打ち出されたカプセルコレクションは、その収益を環境の持続可能性に関連するプロジェクトに寄付するとの発表もあり、サスティナビリティへ真摯に向き合っていることがうかがえます。さらに、2021年春夏コレクションからは[プラダ]にラフシモンズが参加するということで、[プラダ]のさらなる進化に期待です。

日比野翔子

2015年入社。rt銀座店の3階ラグジュアリーフロア担当。 様々なラグジュアリーブランドの持つバックボーンに引き込まれ日々勉強中です。 アートを感じる作品など「特別」なアイテムに出会えることがrt・RAGTAGの魅力です。

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