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BUYER'S VOICE RAGTAGバイヤーのファッション偏愛をお届け!

RAGTAGスタッフもお客さまと同じくらいファッションが大好き。
このコーナーでは、豊富なファッション知識を持つバイヤーたちが、
自ら偏愛するブランドやアイテムをご紹介します。

私の好きなブランド、あのアイテム

PORTER CLASSIC“YABO YUKATA”

RAGTAG 神戸店 店長 若田慎太郎

■ルックを見て絶対欲しいと感じた『YABOなYUKATA』[PORTER CLASSIC(ポータークラシック)]

[PORTER CLASSIC(ポータークラシック)]を好きになってから毎年のように次シーズン前に見るルック。そのルックを見ていて釘付けになったのが、今回ご紹介する「YABO YUKATA 」でした。
この「YABO YUKATA」は2018年春夏シーズンのアイテム。古き良き日本の伝統を洋服に落とし込んでいる[ポータークラシック]からすると、浴衣や和服はブランドの原点のような立ち位置だと考えています。当時のルックには、ブランド創始者で私の憧れでもある吉田克幸氏がこの浴衣を羽織って、克幸氏の代名詞でもあるベレー帽、ラウンドのサングラス、首にはスカーフ、ウエストは細めのレザーベルトで締めてという、アウトローな合わせ方で紹介されていました。(リードに繋いだ犬も合わせて載っていたと思います。)それから毎日、インスタグラムやオンラインショップを見て店頭に並ぶのはまだか、まだかとそわそわしながら待ちわびていたのを覚えています。そして発売された瞬間に、当時住んでいた神戸から名古屋のオンリーショップに買いに行きました。これだけが目的だったので名古屋の滞在時間は約1時間だけ(笑)。今思うと少し勿体ないですが、良い思い出です。

■PC SASHIKO LIGHT

ルックの克幸氏のスタイリングに加え、「PC SASHIKO LIGHT」という[ポータークラシック]独自の生地を全体に使用していたことも、「YABO YUKATA」に惹かれた理由の一つ。
「PC SASHIKO LIGHT」の元となったのが、もともと秋冬用の洋服に使われていた「PC SASHIKO」という、東北地方の刺し子の生地からインスピレーションを受けて独自に開発した生地。刺し子本来の防寒、独特の藍色の経年変化といった特徴を残しつつ5年の歳月をかけて生まれました。その「PC SASHIKO」を細番手の糸を使用することで軽量化し、より空気を含んだような気心地にしたのが「PC SASHIKO LIGHT」です。この生地は「春夏の暑い時期でも刺し子を楽しみたい。」という贅沢な想いを叶えてくれて、着心地が良くずっと触っていても飽きない。まさに春夏仕様の刺し子なのです。

そしてこの「PC SASHIKO LIGHT」で外せないのが、刺し子本来の魅力でもある「経年変化」。着用して動き回ると、どこかに引っかけて生地が傷んだり、糸がほつれたりは日常茶飯事。購入した金額も少し張ったので、当初は大事に大事に着ていましたが、今ではそんなひっかけもほつれも味だなと思い、少し雑な扱いに(笑)。実際、購入した時と比べ、生地に柔らかみが増し、身体に馴染むような感覚になってきました。「PC SASHIKO LIGHT」の生地を使用したブルゾンやジャケット、パンツやストールなど様々なアイテムが展開されています。機会があればぜひ一度試してみてください。病みつきになりますよ。

■日本伝統を洋服に

今回は「PC SASHIKO LIGHT」を中心に紹介しましたが、[ポータークラシック]は他にも、剣道で使用する胴着をモチーフにしたPC KENDO、日本三大刺し子の一つであるこぎん刺し、ハワイの日系移民に親しまれたと言われるパラカなど、日本の伝統的な技法を多く洋服に落とし込んでいます。かなり作り込んでいるので、値が張るアイテムが多いですが、一度手にすると長い相棒になること間違いなしです。僕自身も今回紹介した「YABO YUKATA」は、おじいさんになっても手元にあると自信を持って言えるアイテムです。まだまだ先ですが、子供が大きくなった時にこれを着せて夏祭りにでも行かせたいなと密かに妄想しています。

若田慎太郎

2015年入社。良く着用するブランドは[ポータークラシック]や[NIGEL CABOURN(ナイジェルケーボン)]。お客さまの立場に立った、丁寧な接客がモットー。

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