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BUYER'S VOICE RAGTAGバイヤーのファッション偏愛をお届け!

RAGTAGスタッフもお客さまと同じくらいファッションが大好き。
このコーナーでは、豊富なファッション知識を持つバイヤーたちが、
自ら偏愛するブランドやアイテムをご紹介します。

私の好きなブランド、あのアイテム

FACETASM
“モードとストリートを融合させたデザイン”
バイヤーのファッション偏愛

RAGTAG名古屋パルコ店 IMAMURA

■常に“新しく”

名古屋パルコ店 IMAMURA インタビューされている様子

世界中のファッションジャーナリストが、気になるブランドとして名前を口にする[ファセッタズム]。
このブランド名は造語で、「facet」がフランス語でダイヤモンドの切り子面を意味しており、そこに「様々な顔」や「様々の見え方」という意味が込められています。 これに由来して、こだわりを持たず常に新しい顔を持ち、服って楽しいと感じられるような提案をすることをブランドコンセプトに掲げています。
私がファセッタズムの服を初めて見た時、その“新しさ”に衝撃を受けました。モードともストリートとも取れるブランドの世界観、今まで見たことのない形の服に心を掴まれ、一瞬でブランドの虜になっていました。

■唯一無二の服

ファセッタズム パンツ ウエスト

[ファセッタズム]が世界に注目されている理由は、“モードとストリートの融合”という独自の世界観にあると思います。
[ファセッタズム]の作る服は見る人によってモードともストリートとも取ることができ、今までのカテゴリーでは当てはめることができないと思います。こうした世界観には、デザイナーのこれまでの経験が深く関係してきます。

■[ファセッタズム]の原点

ファセッタズム チノパン ヒップ

[ファセッタズム]の作る“モードとストリートの融合”とも言える世界観には、デザイナー落合宏理氏が青春時代に受けた80’s~90’sのユースカルチャーが深く影響しています。 80年代は[ヨウジヤマモト]や[コムデギャルソン]などのモードブランドが一世を風靡し、奇抜で高感度なデザインや、高級感のあるファッションが特徴でした。一変して90年代では、派手な装飾や高級志向を否定するような、古着などのストリートテイストなファッションが特徴になりました。 この2つの時代の特徴を独自の解釈でミックスすることで、モードともストリートとも取れるスタイルを作り出しているのだと私は感じています。
さらに落合氏はブランドを開始する以前に、[コムデギャルソン]等をメインの取引先としているギルドワークというテキスタイル会社で経験を積んでおり、その経験から[ファセッタズム]の服は90%以上、オリジナルのテキスタイルを使用しています。 特殊な素材からベーシックな素材までをオリジナルにこだわる事で、デニムやチノパンといった定番アイテムからでさえ、今まで見たことのないような“新しさ”を感じることができます。[ファセッタズム]の世界観は、激動の時代の経験と、並々ならぬテキスタイルへのこだわりを持つ落合氏だからこそ作り出せるものなんです。

ファセッタズム ビッグチノ

[ファセッタズム]の世界観を表現しているアイテムとして、例えば2020年春夏にリリースされたビッグチノパンツ。 こういった太いチノパンは他のブランドでも見ることがありますが、ストリート色が強く出ているアイテムがほとんどです。ですが、これが落合氏の手にかかると雰囲気がガラリと変わります。 まずは振り切った極太のシルエット。ですが、ただ太いだけではなくベルトで縛ることで綺麗なAラインのシルエットが生まれます。加えて生地に光沢があるので、チノパン特有の野暮ったさがありません。この2つが合わさることで一気にモードな雰囲気が感じられます。
ベーシックなアイテムを、シルエットや生地感でモードとストリートの2つの要素を感じられるアイテムにしてしまう服作りは、[ファセッタズム]ならではだと思います。

■心を掴んで離さないブランド

“モードとストリートの融合”という唯一無二の世界観を表現し続ける[ファセッタズム]。 一度着るとその魅力から抜け出せなくなります。私はこれからも一人のファンとして、[ファセッタズム]の服を着続けたいと思います。

名古屋パルコ店 IMAMURA スタイリング

IMAMURA

2019年入社。カスタマーアシスタント。好きなブランドはDAIRIKU、FACETASMなど。 細部まで作り込まれた洋服が大好物です! ぜひRAGTAGで洋服について熱く語り合いましょう!

BUYER'S VOICE

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