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BUYER'S VOICE RAGTAGバイヤーのファッション偏愛をお届け!

RAGTAGスタッフもお客さまと同じくらいファッションが大好き。
このコーナーでは、豊富なファッション知識を持つバイヤーたちが、
自ら偏愛するブランドやアイテムをご紹介します。

私の好きなブランド、あのアイテム

sacai
"NIKEとのコラボスニーカー"

RAGTAG 吉祥寺店 バイヤー 伊原 佳紀

■異素材のハイブリッドな融合にて生まれた新時代のリアルクローズ[sacai(サカイ)]

[サカイ]は1998年にニットウェアから始まり、今や日本のファッションシーンを語る上で欠かせないブランド。長年日本のファッション界の頂点に君臨する[COMME des GARCONS(コムデギャルソン)]や[YOHJI YAMAMOTO(ヨウジヤマモト)]と並んで、日本を代表するブランドとして注目度が高い存在です。

■コラボにてブランド価値を徹底的に押し上げた[サカイ]

元々[サカイ]はウィメンズでは圧倒的に人気でしたが、メンズでの人気が急上昇したのはここ4~5年。様々なブランドとのコラボレーションにてユニセックスアイテムを積極的に出し始めてから、注目度も上がりメンズでもより多くの方に認知されるようになっていきました。 これまでに発表してきたコラボは数知れず、[NIKE(ナイキ)]、[THE NORTH FACE(ザノースフェイス)]、[Pendleton(ペンドルトン)]、[A.P.C.(アーペーセー)]、[UNDERCOVER(アンダーカバー)]、[FRAGMNENT DESIGN(フラグメントデザイン)]、 [PORTER(ポーター)]、アイウェアブランドの[NATIVE SONS(ネイティブサンズ)]や、ハワイのサンダルメーカー[HAYN(ハイアン)]など。最近だとファンクバンドの「Funkadelic」や、タトゥーアーティストの「Dr,Woo」とのファッションの垣根を超えたコラボも話題になりました。

↑NIKELAB X sacai DUNK LUX(2015年12月)

その中でも特に人気が高いのが、[ナイキ]とのコラボレーションアイテムです。元々機能性の高い[ナイキ]の製品に[サカイ]によるデザインのクオリティをプラス。[ナイキ]がただのスポーツブランドではなくラグジュアリーな面もあるハイブリッドブランドとなったのには、[サカイ]が一役買っているといっても過言ではありません。その[サカイ]と[ナイキ]とのコラボは2015年に、モードなデザインを落とし込んだ「AIR MAX 90」と「DUNK」から始まりました。その後しばらく[ナイキ]とのコラボはありませんでしたが、2019年春夏と秋冬には再びコラボを行い、「LVD WAFFLE」、「BLAZER MID」を発売しました。

■爆発的に人気となった[LVD WAFFLE、BLAZER MID]

↑NIKE LDV WAFFLE GREEN(2019年5月)

↑NIKE LDV WAFFLE "TRIPLE WHITE"(2020年3月)

↑NIKE BLAZER MID BLACK / BLUE(2019年5月)

「LVD WAFFLE」、「BLAZER MID」が発売された当初の[サカイ]のランウェイには、モデルや著名人がこぞってこのモデルを履いていたというくらい注目度が高く、どちらも発売と同時に瞬く間に即完。一時期は定価の10倍以上の値段が付くという破格の事態も起きていました。今でも人気は高く4~5倍の金額で取引されています。
元々「BLAZER」や「WAFFLE」はクラシックバスケットシューズのルーツを持ち、70~80年代を彷彿させるビビットなカラーリングもさることながら、2足のスニーカーを衝突させたという[サカイ]らしいユニークなアイディアで、そのデザインはファッションシーンに衝撃を持って受け入れられました。見慣れた[ナイキ]のスウィッシュロゴやシュータンが2重になっていて、ヒールカウンターを覆うようにしたフォクシングテープがインパクトを放っています。

最初のAIRMAX90やDUNKの時にはここまで攻めたデザインではなかったので人気が出るのも頷けます。スニーカーブランドとのコラボというとカラーリングやソールの仕様を変えるといったアレンジが定番なので、既存となるデザインをここまでブランドらしく昇華させたのは数少ないケースではないかと思います。他で思いあたるのは、[OFF-WHITE(オフホワイト)]×[ナイキ]や、[Rick Owens(リックオウエンス)]×[adidas(アディダス)]くらいでしょうか。どちらも世界的な有名ブランドです。

[サカイ]が行うコラボレーションは基本的にそのシーズン単発で行われるので、2度目を行うということはよほど世間からの反響や待ち望んでいた声が多かったというのが伺えます。[サカイ]と[ナイキ]は、またこの先数年はコラボしない可能性も高いので、お探しのファッションフリークのみなさまはぜひRAGTAGで探してみてください。

伊原佳紀

2008年入社。バイヤー歴9年目。ジャンル問わず洋服の背景にある作り手の思いやバックボーンを追及することが好きで、得た知識を常にお客様に伝え楽しんでもらう事をモットーに店頭に立っています。

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