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BUYER'S VOICE RAGTAGバイヤーのファッション偏愛をお届け!

RAGTAGスタッフもお客さまと同じくらいファッションが大好き。
このコーナーでは、豊富なファッション知識を持つバイヤーたちが、
自ら偏愛するブランドやアイテムをご紹介します。

私の好きなブランド、あのアイテム

Saint Laurent Paris の
L01 モーターサイクルジャケット

RAGTAGなんばパークス店 店長 中村 尚史

■学生時代から憧れだった「エディ・スリマン」

インポートブランドに興味を持ちだした学生時代、当時の最先端はエディ・スリマンが手掛けていた[Dior Homme(ディオールオム)]でした。音楽シーンのファッションや断片的な風景・雰囲気をファッションに落とし込み、スキニーパンツを主体に着こなすロックなスタイリングに、当時の私は夢中でしたが、雑誌でルックやアイテムを眺めお店に勇気を出して行ってみても、雑誌に掲載しているものはほぼ完売。実物すらなかなか見られないような人気でした。そして惜しまれながらもエディ・スリマンは[ディオールオム]を退任。月日は流れ、サンローラン改め[Saint Laurent Paris(サンローランパリ)]のディレクターとして再始動するニュースが。発表されたルックを見たとき、流行に屈するのでなく本来のデザイナーの姿である自分の創りたいという想いに正直なデザインに改めて感銘を受けました。
結果として彼は再度新たなトレンドを作ることに成功します。

■L01 モーターサイクルジャケット

こちらは2014年製造、2015年春夏にリリースされたアイテム。定番の「L01 モーターサイクルジャケット」は艶やかなラムレザーで構築されますが、こちらはカウレザー(牛革)で、全体にクラック加工を施しヴィンテージライクに仕上げられた1枚。
レザーの経年変化を楽しむ従来の観点を覆し、あくまで自身が表現したいデザインに忠実なモノづくりの精神に心を掴まれ、私は定番物よりもこちらの1着を選びました。
テクノロジーを駆使した新たな化学繊維の登場で機能性や着やすさを重視する趣向が主流の中、着る側の動きやすさを微塵も考慮しないタイトなパターンを採用しデザインされています。そんな攻めの姿勢にも個人的にグッときます。

■ブランドではなくデザイナーで選ぶ

ブランドロゴを全面に打ち出したブランドも素敵ですが、洋服のデザインやスタイリングから「デザイナー」を連想させるようなブランドは数少ないのではないでしょうか。現にエディ・スリマン氏は現在[CELINE(セリーヌ)]で活躍されていますが、スタイルは全く変わっていません。そんな彼の信念が心底カッコいいなと思います。 私自身今後年齢と共に、体型も変化し着られないようになるかもしれませんが、「持っているだけでいい」「見ているだけでいい」と思ってしまえる程の自分のマスターピースです。

中村尚史

ファッションは沢山のブランドに触れることから楽しみが湧いてきます。ぜひRAGTAGで様々なブランドを試してほしいと思います。みなさまの「着てみたい」を全力で応援します。マニアックなファッション雑談をいたしましょう。

BUYER'S VOICE

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